全日本RR最終戦JSB1000クラスのレース2は清成龍一（KYB MORIWAKI MOTUL RACING）が優勝した。

　一日で2レースが組まれたJSB1000クラス。ウイークで初のウエットコンディションとなった決勝日の午前中に10周のレース1が行なわれ、高橋巧（Team HRC）が今季初優勝、中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が2位でタイトルを決めた。午後のレース2もウエット宣言が出されて20周から18周に減算されたものの、雨はすでに上がっている。グリッドに並んだマシンはドライタイヤとレインタイヤが入り交じっていた。

　好スタートを切ってホールショットを奪ったのは高橋巧。スポット参戦のブラッドリー・レイ（ヨシムラスズキMOTUL）、野左根航汰（YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5）、渡辺一馬（Kawasaki Team GREEN）、中須賀と続く。中須賀は速くもオープニングラップで2番手浮上。逆にレイはオープニングラップで9番手まで後退するなど、激しい順位争いが展開される。

　2周目には高橋巧と中須賀が一騎打ちを開始。3番手単独走行を開始したかに見えた野左根にはインターミディエイトを装着して10番手グリッドからスタートした清成龍一（KYB MORIWAKI MOTUL RACING）が襲いかかる。

　清成はあっという間に野左根を攻略するとトップ2台との差を詰めて3台での首位争いが開始される。

　4周目。清成がトップ浮上。2台を引き離して独走態勢に移行。中須賀が高橋巧を捕らえて2番手に浮上するが、清成との差は開く一方。

　レース中盤。清成のチームメイトで同じくインターミディエイトを履く高橋裕紀（KYB MORIWAKI MOTUL RACING）がじりじりと順位を上げ、野左根をかわして4番手に浮上。

　レース後半は清成、中須賀、高橋巧のトップ3も高橋裕紀もそれぞれ完全に単独走行のままで周回を重ねる。そしてそのまま清成が全日本復帰後初優勝。中須賀はダブル2位、高橋巧は3位でチェッカーを受けた。