MotoGP第11戦イギリスGP 決勝
2018/08/27
イギリスGP決勝、雨で全クラスキャンセル
MotoGP第11戦イギリスGP決勝だが、土曜日の時点で雨の予報が出ていたため、天候を考慮したスケジュール変更が決定され、MotoGPクラスが第1レースとして現地時間の午前11時30分にスタートすることになっていた。日曜日の朝のウオームアップセッションは、MotoGPクラスはドライコンディションで行なわれたが、続くMoto3クラスのウオームアップ途中から雨が降り始め、最後のMoto2クラスのウオームアップもウエットとなった。
11時30分のMotoGPクラスの決勝スタートに向けて、サイティングラップが始まり、各ライダーがグリッドに着いたが、この時点で雨が降っており、スタートディレイとなる。
その後、12時30分にレースディレクションがミーティングが行ない、その後のスケジュールを決定することが発表された。
その結果、13時20分ごろに、『13時30分にコースの確認を行ない、安全が確認されれば、13時40分から10分間ピットレーンオープン、14時に16周(当初予定は20周)でMotoGPクラスの決勝レースが行なわれる』という予定が発表された。しかし、再び、安全上の理由でスタートディレイとなる。
その後、14時の時点で、『15時に再びコースの安全確認を行なう』ことが発表され、『コースの安全が確認されれば、16時にレーススタート予定』とされた。
15時過ぎには『もし、16時の時点で雨が止んでいれば、MotoGPクラスの決勝を最初に、Moto2、Moto3の順に3クラスのレースを周回数を短縮して実施予定。その場合、19時30分までに3レースを完了する。もし、16時50分までにレースがスタートできなければ、Moto3クラスの決勝からキャンセルされる』と発表。続けて、『16時30分にピットレーンオープンとなり、16時50分にMotoGPクラスの決勝レーススタート予定』とアナウンスされたが、15時30分すぎあたりからMotoGPライダーを含めた関係者がIRTA(国際レーシングチーム協会)のトレーラー内の会議室でミーティングを行なう。その間にピットではMotoGPマシンの暖気が始まったが、最終的に16時すぎに全てのレースのキャンセルが発表された。
今年、シルバーストンではコース路面の再舗装が行なわれたが、排水性などがレースウイークに問題となった模様だ。特に土曜日のMotoGPクラスのフリー走行4回目のセッション終盤に、コース中盤のハンガーストレートエンドのストウコーナー(7コーナー)で複数のライダーが転倒。ストレートエンドにたまった水により、ハイドロプレーニング現象が起き、マシンのコントロールが効かなくなり、多重クラッシュにつながった。
アレックス・リンス(スズキ)はコースオフし、約170km/hで走行中のマシンから飛び降り、クラッシュパッドへの直撃を回避したが、その後、同じように転倒し、グラベル上に横たわっていたティト・ラバット(ドゥカティ)に、さらに同じ理由で転倒したフランコ・モルビデリ(ホンダ)のマシンが激突。ラバットは、右足の大たい骨、脛骨、腓骨を骨折、コベントリー市内の大学病院に運ばれ緊急手術を受けた。
こうした危険性を回避するため、MotoGPクラスは土曜日の時点で比較的雨の可能性の低かった午前中の第1レースとして実施される予定だったが、朝から雨となり、スタートディレイの状態が続くことになり、最終的に全レースキャンセルとなった。
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