MotoGP第9戦ドイツGP MotoGP決勝
2018/07/16
MotoGP第9戦ドイツGP、MotoGPクラスは、ドイツのザクセンリンクで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温27度、路面温度48度のドライコンディションで争われた。好スタートを切ったのはホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)。ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が2番手に続き、ポールスタートのマルケスは3番手で続いた。
スタート直後の2コーナーでアレックス・リンス(スズキ)、ポル・エスパルガロ(KTM)、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)の4人が絡み、リンスとエスパルガロが転倒を喫しリタイア。イアンノーネとミラーは遅れてしまう。
1周目をトップで戻って来たのはロレンソ。ペトルッチ、マルケス、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の順で続くが、マルケスは5周目の1コーナーでペトルッチを交わして2番手に浮上すると、ロレンソとのバトルを展開していく。10周目にはトップ争いはロレンソとマルケスの一騎打ちとなり、ロッシは9周目の1コーナーでペトルッチを交わして3番手に浮上していたが、トップの二人との差はこの段階で1秒近かった。
トップ争いに変化が起こったのは13周目、マルケスが最終コーナーでロレンソを交わしてトップに浮上する。二人がバトルを展開したことで、ペースが落ち、その間にロッシが近づきトップ争いは3人のバトルとなる。
16周目の10コーナーでロレンソはラインを外し、その間にロッシが2番手に浮上。二人の間でバトルとなったことで、この間にマルケスは約1秒のリードを取る。そして、18周目あたりからマルケスが逃げかかるが、ロッシも19周目にファステストラップを記録してけん制。しかし、マルケスは20周目にファステストラップを更新すると、その差を広げ、22周目にもさらにファステストを更新。
終盤の残り6周となったところで2番手以下との差を2秒以上に広げ、トップ独走態勢に持ち込むと、前戦オランダGPに続いて、今シーズン通算5勝目を記録。さらに、ザクセンリンクのMotoGPクラスでは6年連続、125ccクラス時代から数えると9年連続となるポールtoウインと記録を更新した。
ロッシは2番手をキープ、終盤にロレンソが遅れたことから単独2位でそのままチェッカーを受け、今シーズン5回目となる表彰台を獲得した。
いっぽうロレンソは25周目まで3番手をキープしていたが、残り5周の時点で後続集団に飲み込まれてしまう。26周目の2コーナーでペトルッチがロレンソを交わして3番手に浮上、ロレンソは同じ周の12コーナーでマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)にも交わされて5番手に後退。勢いに乗るビニャーレスは29周目にペトルッチを交わして3番手に浮上すると、そのまま3位表彰台を獲得した。
ペトルッチは4位でゴール。終盤の5番手争いを制したアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が5位に続き、ロレンソは最終的に6位に終わった。7位にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が続き、8位にダニ・ペドロサ(ホンダ)、9位にヨハン・ザルコ(ヤマハ)、10位にブラドリー・スミス(KTM)が入賞した。
ハフィス・シャリン(ヤマハ)がルーキートップの11位に、イアンノーネは12位に入賞。ティト・ラバット(ドゥカティ)が13位、ジャック・ミラー(ドゥカティ)が14位、スコット・レディング(アプリリア)が15位に入賞した。
代役参戦のステファン・ブラドル(ホンダ)は16位でゴール。トーマス・ルティ(ホンダ)が17位、カレル・アブラハム(ドゥカティ)が18位、ハビエル・シメオン(ドゥカティ)が19位で完走。
カル・クロッチロウ(ホンダ)は5番手走行中の10周目の12コーナーで転倒リタイア、中上 貴晶(ホンダ)は12番手走行中の5周目の最終コーナーで転倒リタイアに終わった。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は朝のウオームアップセッションで転倒、決勝レースを欠場した。
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