MotoGP第4戦スペインGP MotoGP決勝
2018/05/07
MotoGP第4戦スペインGP、MotoGPクラスは、スペインのヘレスサーキットで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温24度、路面温度39度のドライコンディションで争われた。好スタートを切ったのは4番グリッドのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)。フロントにソフトタイヤをチョイスしたロレンソは好ダッシュで序盤をリードする。
マルケスは8周目の最終コーナー進入でロレンソを交わしてトップに浮上。ロレンソ、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、ダニ・ペドロサ(ホンダ)が続き、4人のトップ争いが中盤まで続く。
マルケスは中盤の13周目あたりからペースを上げ、14周目には2番手のロレンソとの間の差を約1秒半に開く。16周目にはファステストラップとなる1分39秒159を記録したロレンソは2番手以下との差を2秒以上に広げ、独走態勢に。ロレンソ、ドビジオーゾ、ペドロサが2番手を争う。
ところが、レースが終盤に入った18周目のバックストレートエンドで2番手争いにアクシデントが発生。ブレーキングでロレンソのインを突いて前に出たドビジオーゾだったが、2台共ラインを外し、そのインをついてペドロサが前に出ようとする。しかし、ここで本来のラインに戻ろうとしたロレンソとイン側のペドロサが接触、ペドロサはハイサイド転倒を喫し、ロレンソも転倒、そして、アウト側にいたドビジオーゾも巻き込まれて2番手を争っていた3人のライダーが一瞬でリタイアとなってしまう。
これで序盤はトップ集団に加わりながら遅れ、単独5番手を走っていたヨハン・ザルコ(ヤマハ)が2番手に浮上。しかし、この時点でトップのマルケスと2番手のザルコの間には約6秒の差があり、マルケスは中盤以降、トップを独走して前戦アメリカズGPに続いて連勝を飾った。
ザルコも単独2位のままチェッカー。今シーズン2度目となる表彰台を獲得した。3番手争いは、ロレンソ、ドビジオーゾ、ペドロサのリタイアにより、4人のバトルとなった。
中盤以降、単独6番手を走っていたアンドレア・イアンノーネ(スズキ)が3番手に浮上するが、この時点でダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)が後方から迫り、表彰台争いは4人のバトルとなった。この中からミラーが脱落。ペトルッチがイアンノーネの前に出て周回を重ねたが、イアンノーネが最終ラップの5コーナー進入で前に出ると、そのままポジションを守って3位でゴール。前戦に続いて表彰台を獲得した。
僅差の4位にペトルッチ、5位にロッシが続いた。ロッシはグランプリ通算369戦目となる今レースで15周以上した時点で、グランプリ決勝総走行距離が、地球の1周分相当(赤道の長さで計算)となる4万75kmを超える記録を樹立した。
ミラーはロッシから約1秒遅れの6位でゴール。終盤の7番手争いを制してマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が7位に入賞。僅差の8位にアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が続いた。
9位にフランコ・モルビデリ(ホンダ)が入賞し、ルーキートップ、MotoGPクラスベストリザルトを獲得。ワイルドカード参戦のKTMのテストライダー、ミカ・カーリョ(KTM)が10位、ポル・エスパルガロ(KTM)が11位に続き、中上 貴晶(ホンダ)は12位に入賞し、3戦連続でポイントを獲得。最後は3台のKTM対中上のバトルとなったが、中上は最後にブラドリー・スミス(KTM)を交わし、スミスは13位となった。
ティト・ラバット(ドゥカティ)が14位、スコット・レディング(アプリリア)が15位に入賞。以下、ハフィス・シャリン(ヤマハ)が16位、ハビエル・シメオン(ドゥカティ)が17位でゴール。カレル・アブラハム(ドゥカティ)は11周目の1コーナーで転倒、再スタートして18位で完走した。
ポールスタートのカル・クロッチロウ(ホンダ)は4番手走行中の8周目の1コーナーで転倒、再スタートしたが、終盤に2度目の転倒を喫しリタイアに終わった。トーマス・ルティ(ホンダ)は12周目の11コーナーで転倒、アレックス・リンス(スズキ)は6周目の11コーナーで転倒、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は1周目にマシントラブルに見舞われリタイアに終わった。
チャンピオンシップ争いではマルケスがランキングトップに浮上。12ポイント差のランキング2位にザルコが、20ポイント差のランキング3位にビニャーレス、23ポイント差のランキング4位にイアンノーネが浮上し、ドビジオーゾは24ポイント差のランキング5位に後退した。
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