SBK(スーパーバイク世界選手権)のプライベートテストが、スペインのヘレスサーキットで26日より二日間の日程で始まった。初日はドライコンディションで、気温も17度まで上がり、各チーム精力的にテストをこなした。
トップタイムを記録したのはジョナサン・レイ(カワサキ ZX10-R)。レイはトータル87周を回り、午後の早い時間帯に1分41秒327を記録。今シーズンからエンジンの改造範囲が狭められたSBKだが、このタイムは2013年に記録されたコースレコードを更新するもの。2番手にアレックス・ロウズ(スズキ GSX-R1000)が1分41秒339で続き、トム・サイクス(カワサキ ZX10-R)が1分41秒400で3番手となった。
ディフェンディングチャンピオンのシルバン・ギュントーリ(ホンダCBR1000RR)は1分49秒383で最下位となったが、これは走行開始直後に転倒を喫し、わずか4周に留まったため。また、レオン・ハスラム(アプリリア RSV4)もマシントラブルに見舞われ、6周しかできず、1分43秒176で14番手に留まった。アプリリアはマックス・ビアッジがテストライダーとして参加したが、タイムは未公表。WSSではケナン・ソフォグル(カワサキ ZX-6R)が1分43秒961でトップタイムとなった。
また、Moto2ライダーのドミニク・アガターがテストに参加し、昨年のシーズン途中までアビンティアレーシングがMotoGPクラスで使用したカワサキエンジンを搭載したオープン仕様のMotoGPマシンを走らせた。フランスのアキラテクノロジー製のこのマシンは昨年よりアップデートされた仕様となっており、CEVインターナショナル選手権のSBK用ミシュランタイヤを履いてテストを行なった。アガターは昨年のカタルニアGP後のテストでこのマシンを走らせた経験を持っているが、今シーズン、アビンティアはドゥカティにマシンをスイッチしており、今回のテストが何を意味するのかは不明だ。
SBK
1 |
ジョナサン・レイ(カワサキ ZX10-R) |
1分41秒327 |
2 |
アレックス・ロウズ(スズキ GSX-R1000) |
1分41秒339 |
3 |
トム・サイクス(カワサキ ZX10-R) |
1分41秒400 |
4 |
ダビデ・ジュリアーノ(ドゥカティ 1199R) |
1分41秒516 |
5 |
チャズ・デイビス(ドゥカティ 1199R) |
1分41秒542 |
6 |
シルバン・バリエール(BMW S1000RR) |
1分42秒087 |
7 |
ランディ・ド・ピュニエ(スズキ GSX-R1000) |
1分42秒190 |
8 |
マイケル・ファンデン・マーク(ホンダ CBR1000RR) |
1分42秒251 |
9 |
ジョルディ・トーレス(アプリリア RSV4) |
1分42秒262 |
10 |
マッテオ・バイオッコ(ドゥカティ 1199R) |
1分42秒580 |
11 |
ニコラス・テロール(ドゥカティ 1199R) |
1分42秒699 |
12 |
レアンドロ・メルカド(ドゥカティ 1199R) |
1分42秒767 |
13 |
ダビデ・サロム(カワサキ ZX10-R) |
1分42秒898 |
14 |
レオン・ハスラム(アプリリア RSV4) |
1分43秒176 |
15 |
ニッコロ・カネパ(EBR 1190RX) |
1分44秒008 |
16 |
ラリー・ペグラム(EBR 1190RX) |
1分46秒120 |
17 |
シルバン・ギュントーリ(ホンダ CBR1000RR) |
1分49秒383 |
WSS
1 |
ケナン・ソフォグル(カワサキ ZX-6R) |
1分43秒961 |
2 |
マルコ・ファカーニ(カワサキ ZX-6R) |
1分44秒116 |