鈴鹿サーキットで開催されたアジアロードレース選手権第3戦SS600クラスはアンソニー・ウエスト(ヤマハ)がダブルウインを飾った。
レース1をリードしたのは伊藤勇樹(ヤマハ)。芳賀紀行(ヤマハ)と2位争いを開始したのはチャロンポン・ポラマイ(ヤマハ。ここにウエスト、アズラン・シャー・カマルザマン(カワサキ)、ザクワン・ザイディ(ホンダ)、スポット参戦の榎戸育寛(ホンダ)らが続き、9台でトップ集団を形成。
伊藤はトップのまま周回を重ねる。芳賀は周回ごとに後退。逆にカマルザマンが周回ごとにポジションアップ。ウエストと表彰台争いを開始する。
残り5周。ウエストがカマルザマンを退けてポラマイと2位争いを開始。残り4周でポラマイを捕らえたウエストはさらにペースを上げて伊藤に優勝争いを挑む。
伊藤とウエストは順位を入れ替えながらの激しいトップ争いを展開。2台は最終ラップにも順位を入れ替える激しいバトルを繰り広げ、これをウエストが制した。
レース2はカマルザマンの好スタートで開始。伊藤、榎戸、ポラマイと続く。
オープニングラップでトップに浮上した伊藤。2周目には2番手まで浮上したポラマイと榎戸を加えた3台でトップ集団を形成。2周目のシケインではポラマイがトップ浮上。3周目のストレートでは伊藤がトップ奪回。榎戸が2番手浮上と激しい攻防が展開される。ここにウエスト、羽田大河(ホンダ)も参戦。混戦状態に。
レース中盤。トップ伊藤が徐々に後続を引き離しにかかった。これを見たウエストはペースアップ。すぐに伊藤の背後に迫る。サイドbyサイドの争いの末に伊藤を捕らえたウエスト。その間に羽田が3番手まで浮上。ウエスト、伊藤、羽田の3台での争いが開始される。
ラスト3周。伊藤と羽田の2位争いにはスポット参戦の加賀山就臣が襲いかかる。
ウエストはそのまま逃げ切ってダブルウインを達成。2位争いは伊藤に軍配。加賀山が3位表彰台を獲得した。
またAP250クラスではレース1で山本剛大(ホンダ)が2位、小山知良(ホンダ)が3位と日本人二人が表彰台を獲得。レース2では小山が3位でゴールし、ダブル表彰台を飾った。