SBK(スーパーバイク世界選手権)チームのプライベートテストが1月19、20日の二日間、スペインのモーターランドアラゴンで行なわれた。参加したのはカワサキレーシングチームのトム・サイクスとジョナサン・レイ、パタ・ホンダワールドスーパーバイクチームのシルバン・ギュントーリとマイケル・ファンデン・マーク、そして、チームペデルチーニのダビデ・サロムとクリストフ・ポンソンの6名。二日間のテストは雨と気温が上がらず、全体にコンディションには恵まれなかった。二日目の午後にはコンディションが回復したものの、各チーム共に予定していたテストプログラムを消化することはできなかった。
今年初テストとなったカワサキ勢は、「正直に言えば十分なテストとは言えなかったが、スタート時のギアやクラッチのセットアップを行なうことができた。来週のヘレステストで引き続きマシンのセットアップを進めたい」とレイが語ると、サイクスは「まだ1月中旬だし、天候が原因なので仕方がない」とあきらめ顔。
先週末にポルトガルのポルティマオでも二日間のテストを行ない、その際もコンディションに恵まれなかったパタ・ホンダ勢は、「ポルティマオは雨にもかかわらず、2015年仕様のマシンの初テストは悪くなかった。アラゴンもよかったがとにかく寒かった。パワーデリバリー、エンジンブレーキ、バイクのバランスなど興味深い発見があった」とギュントーリ。「アラゴンの二日目の午後は多く周回することができたし、いろいろなセットアップにトライできた。もちろん、コースは路面温度も低く理想的な状態ではなかったけど、走ることができたので満足している。次のテストが楽しみだし、次はドライで普通のコンディションで走りたいね」とファンデン・マーク。