FIM・CEVレプソル国際選手権第8戦が11月20日、スペインのバレンシア、リカルド・トルモ・サーキットで開催され、Moto3ジュニア世界選手権でロレンソ・ダラ・ポルタ(Husqvarna)がチャンピオンを獲得した。
Moto3ジュニア選手権は今シーズン2度目の2レースを実施。第1レースはランキング2位のマルコス・ラミレス(KTM)がポールポジションから今シーズン5勝目を挙げ、ランキング1位に躍り出た。また、ランキング4位のラウル・ヘルナンデス(Husqvarna)が8番グリッドから自己最高位である2位を、カレル・ハニカ(KTM)が3位表彰台を獲得。最終戦をランキングトップで迎えたダラ・ポルタはマシントラブルによりスタートが遅れ、最後尾スタート。1周目に転倒を喫し、13位でチェッカーを受けランキング2位に後退した。
第2レースはヘルナンデスが初優勝を飾り、ダラ・ポルタが0.011秒差で2位、3位にはデニス・フォッジャ(KTM)が入り開幕戦以来の表彰台を獲得した。第1レースで優勝し、ダラ・ポルタに11ポイント差をつけてラストレースに臨んだラミレスは、中盤の優勝争い中に転倒。レースには復帰し13位でチェッカーを受けたものの、ダラ・ポルタが逆転タイトルを獲得した。ラミレスは9ポイント差でランキング2位、ランキング3位にはラストレースで勝利したヘルナンデスが入った。
来シーズンから世界選手権Moto3クラスにホンダチームアジアよりエントリーする鳥羽海渡(ホンダ)は、第1レース、5番グリッドから5位走行中に転倒リタイア。第2レースは他車との接触による転倒でリタイアとなり、2016シーズンをランキング4位で終えた。真崎一輝は第1レースを10番グリッドから他車との接触により転倒リタイア、転倒の際に左前腕を痛めたものの、激痛に耐えながら第2レースを12位フィニッシュしてランキング10位を獲得。今シーズンのレッドブル・ルーキーズカップでチャンピオンを獲得した佐々木歩夢(ホンダ)は、負傷代役として参戦した第17戦マレーシアGPの決勝レースで転倒した際に頭部を強打。今大会の金曜フリー走行後、体調不良を訴えたことから大事をとって土曜の公式予選をキャンセル。バルセロナ市内の大学病院で精密検査を受け問題はなかったが、2レース共に欠場となった。佐々木は来シーズン、世界選手権Moto3クラスにSICレーシングチームからの参戦が発表されている。
初参戦となった中村大輝(ホンダ)は36番グリッドからリタイア、24位。栗原佳祐(ホンダ)は26番グリッドから23位、20位でレースを終えた。
Moto2欧州選手権(スーパーストック600と併催)は、長島哲太(カレックス)が2番グリッドから初優勝を飾った。これは日本人ライダーとしては二人目、Moto2クラスでは初めての快挙で、長島はこの優勝により日本人最高位となるランキング2位を獲得。2位にはエリック・グラナド(カレックス)が、3位にはスポット参戦のリカルド・カルドゥ(Transfiormers)が入り表彰台を獲得した。
今シーズンタイトルを獲得したスティーブン・オーデンダル(カレックス)はポールポジションからスタートしたものの転倒によりリタイア。初参戦となった羽田太河(NTS Tpro)は16番グリッドから12位でチェッカーを受けた。
今シーズン限りで終了となる最高峰クラスのスーパーバイク欧州選手権は、マキシミリアン・シャイブ(BMW)が独走でポールtoウィン。今シーズン3勝目を挙げた。2番グリッドから2位に入ったのは前戦ヘレス大会でタイトル連覇を成し遂げたカルメロ・モラーレス(ヤマハ)。FIMカップ・スーパーストック1000に参戦経験があるクリストフ・ポワソン(ヤマハ)は5番グリッドから3位を獲得した。
浦本修充(スズキ)は10番グリッドから4位で初参戦のCEVを終えた。