[Moto2] 総合首位のザルコが接戦を制しポールポジションを獲得。中上は9番手
2016年11月12日(土)・予選 会場:バレンシア・サーキット
天候:晴れ 気温:21℃ コースコンディション:ドライ
Moto2レポート
Moto2クラスは、前戦マレーシアGPで2年連続タイトルを獲得したヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が、2戦連続今季7回目のポールポジション(PP)を獲得しました。ザルコは、セッション前半に、サーキットベストタイムを更新する1分34秒879をマーク。初日のフリー走行から安定したラップを刻んでいましたが、予選では、13年にポル・エスパルガロがマークした1分34秒957をブレイクしました。今大会がMoto2クラス最後のレースとなるザルコは、喜びを爆発させていました。
2番手にはトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)で、わずか1000分の6秒差でPPを逃しました。ルティは、フリー走行でトップタイムをマークし、連続周回でもザルコを上回るハイペースを刻んでいただけに、悔しい2位となりました。そして3番手には、初のPPを狙ったフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が入りました。今回、フロントローに並んだ3選手がサーキットベストタイムを更新する1分34秒台をマークするというすばらしいアタック合戦となりました。
以下、マティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、アレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)、フリアン・シモン(QMMF Racing Team)と続き、初日3番手の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、思ったほどタイムを更新できず9番手へとポジションを落としました。決勝日のウォームアップでセットアップを見直し、追い上げのレースに挑みます。
今大会はPPを獲得したザルコから1秒差に20台という接戦となり、決勝でも今季最も激しいバトルが予想されます。
Moto2コメント
ヨハン・ザルコ(Moto2 ポールポジション)
「Moto2クラス最後のレースでポールポジションを獲得できて、本当にうれしいです。いい思い出になりました。今日は、新品のタイヤでスタートして、序盤からいいラップを刻むことができました。それから、いいフィーリングだったので周回を楽しみました。そのあと、さらに新品タイヤで走行しましたが、思ったよりもタイムを出すことができませんでした。今大会は初日のフリー走行からいい走りができましたし、とてもうれしいです。前戦マレーシアGPでタイトルを獲得しました。今大会はリラックスしています。全力で優勝を目指します」
トーマス・ルティ(Moto2 2番手)
「予選のアタックでは、4つのセクターのうち3つの区間でベストをマークしました。しかし、走り終えたときにファステストラップをマークして、ポールポジションを獲得したかったです。レースペースがとてもよかっただけに、ポールポジションを取りたかったです。しかし、11コーナーで大きなスライドを喫してタイムをロスしました。わずか1000分の6秒差でした。明日は、(アレックス)リンスと(フランコ)モルビデリと総合2位争いになります。優勝を目標に総合2位を目指します」
フランコ・モルビデリ(Moto2 3番手)
「フロントローを獲得できてとてもハッピーです。決勝に向けて自信がありますし、とても楽しみです。昨日、今日と、すべてのセッションで速く、安定したペースで走ることができました。今日は初めてのポールポジションを獲得できるんじゃないかと思っていました。それは果たせませんでしたが、優勝争いに加われるペースがあるので、明日はスタートから全力で勝利を目指します。今年はすばらしいシーズンになりました。最終戦を最高のかたちで終えたいです」
中上貴晶(Moto2 9番手)
「FP2からフロントのジオメトリーを変えたのですが、その結果、バランスもよくなりタイム短縮につながりました。しかし、周りのタイムアップに比べればそれほど伸びがなくて、ポジションを落としてしまいました。一番の問題は、コーナーの出口でスピードを乗せられないことでした。コーナリングスピードも遅く、1分35秒3は限界でした。トップグループに比べると0.2秒くらい遅いので、このままでは厳しいレースになると思います。明日のウォームアップでセットアップの変更を試し、決勝に挑みたいです」