[Moto3] カネットがポールポジションを獲得。尾野は3番手から決勝に挑む
2016年11月12日(土)・予選 会場:バレンシア・サーキット
天候:晴れ 気温:21℃ コースコンディション:ドライ
Moto3レポート
Moto3クラスは、今季、最も激しい戦いとなりました。午前中のフリー走行では、トップタイムから1秒差に27台がひしめく大接戦。午後の予選でも、PPを獲得したアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)から1秒差に26台という今季一番の接戦となりました。
シーズン終盤戦に入って調子を上げているアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)は、ホームグランプリで初のPPを獲得しました。カネットは、第16戦オーストラリアGPで初表彰台獲得の3位でフィニッシュ。続く第17戦マレーシアGPでは、レース中の多重クラッシュに巻き込まれて左手を負傷。今大会は痛みを堪えての熱走となり、見事PPを獲得しました。決勝では、地元ファンの声援を力に変え、初優勝に挑みます。
3番手は尾野弘樹(Honda Team Asia)で、第15戦日本GPのPPに次ぐ好リザルトを獲得しました。日本GPは、フリー走行中のペナルティーのため4番グリッドからのスタートとなりましたが、今大会は今季初のフロントローからのスタートになります。
以下、1秒差に26台という大接戦の中で、ニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が6番手、総合2位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)が9番手、チームメートのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Gresini Racing Moto3)が12番手。総合3位で今季3勝目を狙うホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が17番手という結果でした。
今季、最もタイム差が接近しているMoto3クラス。決勝レースに大きな注目が集まっています。
Moto3コメント
アーロン・カネット(Moto3 ポールポジション)
「ホームグランプリで初めてのポールポジションを獲得することができて、とてもうれしいです。いいペースで走っているライダーが大勢いるので、明日はとにかく走りきることに集中します。目標は、トップグループについていって24ラップを走りきることです。しかし、マレーシアで痛めた左手の痛みがひどいので、明日は痛み止めを飲むかどうかドクターと相談しなければいけません。いずれにしても、シーズン最後のレースなので全力を尽くします」
尾野弘樹(Moto3 3番手)
「今日はいい位置で走ることができました。(リビオ)ロイ(RW Racing GP BV)と(ファン・フランシスコ)ゲバラ(KTM)の後ろについて、いい距離で追いかける感じになりました。タイムは出たと思っていましたがフロントローに並べるとは思っていませんでした。今日のフロントローはもてぎのときよりもうれしいです。今大会は、フリー、予選としっかりセットアップを詰めることができました。アベレージもよく、レースタイヤのフィーリングもよかったです。シーズン最後のレースなので、明日の決勝は表彰台、優勝を目指していきたいです」
エネア・バスティアニーニ(Moto3 9番手)
「もっといいグリッドを得られると思っていましたし、とても残念です。最後のアタックに出るタイミングをミスしてしまいました。コース上にはだれもいなくて、失敗しました。とてもフィーリングがよかっただけに残念です。今日はフロントのフィーリングが完全ではなくて、完ぺきなアタックができませんでした。しかし、決勝に向けていいペースがあるので、決勝になればいいレースができると思います。ポールポジション争いができると思っていただけに残念でした。明日は、このチームで走る最後のレースなので、いいリザルトをチームにプレゼントしたいです」
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 11番手)
「11番グリッドを獲得できてうれしいです。しかし、今日のベストタイムは単独で出したものでした。最終ラップのアタックでは、セクター2までベストタイムを出していました。その後、8コーナーでミスをしてしまい、最終的に11番手になりましたが、今日の結果には満足しています。今日は大きなステップを刻むことができました。決勝でいいレースをする準備はできています」