マルケスが転倒、再スタートを切って11位でフィニッシュ
第17戦マレーシアGPの決勝は、Moto3クラスはドライコンディションで行われましたが、続くMoto2クラスとMotoGPクラスはウエットコンディションとなりました。MotoGPクラスはスタート進行が始まってすぐに強い雨となり、約20分遅れでスタートしました。
序盤はコース上の雨量が多く、次第に雨量が減っていくというコンディションでした。その中で、2列目から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がトップグループに加わりましたが、転倒を喫し、再スタートを切って11位となりました。
今大会、4番グリッドから決勝に挑んだマルケスは、オープニングラップで4番手につけると、タイヤを温存しながらトップグループをマークしました。しかし、12周目の11コーナーでフロントから転倒。再スタートを切りましたが、11位までばん回するのがやっとでした。
すでにタイトルを獲得していることもあり、今大会は来年に向けて新しい取り組みを行っていました。結果にはつながりませんでしたが、早くも来年を見据えてスタートを切ったことを感じさせるレースでした。なお、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の代役として出場の青山博一は16位となりました。
この結果、コンストラクターズタイトルは、王手のまま最終戦バレンシアGPに持ち越されることになりました。またチームタイトルは、今大会を終えて2位にダウン。最終戦バレンシアGPで逆転を目指します。
コメント
マルク・マルケス(MotoGP 11位)
「今日は難しい一日でした。ウォームアップの時点ですでに不安定な天候で、決勝はウエットコンディションになりました。スタート前にカーボンブレーキにすることを決めました。ブレーキング競争を有利にするためで、それは正しい判断だったと思います。転倒とは全く関係ありません。今日はタイヤを温存しながらトップグループの後ろを走っていました。とても快適だったのですが、11コーナーで突然、フロントの制御を失いました。そのため、目標にしていた表彰台に立つことはできませんでした。すでにタイトルを獲得しているので失うものはありませんが、今日の経験は、来年に向けてとても役立つものになりました」
青山博一(MotoGP 16位)
「決勝はすごい雨になり、難しいコンディションとなりました。スタートで出遅れたのに加えて、すごい水しぶきでペースを上げられませんでした。その後、(ティト)ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)と(ユージン)ラバティ(ドゥカティ)の3人で走ることになり、なかなかラバティを抜けず、タイムをロスしてしまいました。結局、追い上げたのですが16位でした。代役のチャンスをくれたチームとHondaに感謝したいです。スタッフは全力でいいマシンを準備してくれました。期待に応えられず悔しいですが、この経験をこれからの開発テストに生かしたいです」
(HRC
http://www.honda.co.jp/HRC/motogp/2016/rd17/r/)