SBK最終戦レース2はチャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が制した。
デイビスのリードで始まったレース2。昨日チャンピオンを決めたジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)がトップ争いを挑む。しかしレイはオープニングラップを終えた直後にコースアウトを喫して13番手までポジションダウン。これで難なくトップ独走状態を築いたデイビスを追いかけたのはトム・サイクス(カワサキレーシングチーム)。シルバン・ギュントーリ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)がチャビ・フォレズ(バーニレーシングチーム)と表彰台争いを開始する。
7周目。サイード・アル・スライティ(ペデルチーニレーシング)のマシンから激しく白煙が上がり、挙げ句は火を噴きながらコースアウト。これで赤旗が出されてレースは中断。
20分ほどの中断の後、10周の周回数で再スタートが切られる。
再びデイビスのリードで始まり、サイクスとトップ争いを開始。スポット参戦のレオン・ハスラム(ペデルチーニレーシング)が3番手で続く。その背後から弾丸のように迫ってきたのは、赤旗中断時には9番手まで順位を回復していたレイ。スペシャルカラーのヘルメットをかぶったレイはすぐにハスラムを捉えると前を行く2台に迫る。3周目には完全に3台でのトップ争いに発展。
レイとサイクスの2位争いが激しくなり、その間にデイビスが逃げ始める。
5周目にはサイクスを捕らえたレイ。あっという間にサイクスを置き去りにしてデイビスの背後に迫る。
しかしラストラップに入った途端にレイは失速。デイビスはトップ独走状態に戻って3戦連続のダブルウインを飾った。レイは最後にはサイクスにもかわされたものの、3位でチェッカー。再びチャンピオンTシャツをまとって表彰台に立った。