MotoGP第17戦マレーシアGP、Moto3クラスは、マレーシアのセパンインターナショナルサーキットで2日目の予選を行ない、ブラッド・ビンダー(KTM)が2分26秒268でポールポジションを獲得した。
Moto3クラスの予選は気温25度、路面温度28度のウエットコンディションで争われた。午前中に行なわれたフリー走行3回目はドライコンディションで走行できたものの、Moto2クラスのフリー走行3回目途中から雨が落ち始め、昼休みを挟んで午後のMoto3クラスの予選が始まるころにも弱い雨が降る微妙なコンディションとなった。セッションスタート直後はタイヤチョイスが難しい状況だったが、すぐに全車レインタイヤでの走行となった。
セッション序盤をリードしたのは最初からレインをチョイスしたファビオ・クアルタラーロ(KTM)。開始15分でホルヘ・ナバーロ(ホンダ)がトップに浮上するが、その直後から雨が激しくなり、残り20分を切ったところで赤旗中断となる。
その後、約20分間の中断を挟んで、セッションは再開。中断時点で9番手につけていたフランチェスコ・バニャーヤ(マヒンドラ)が自己ベストを次々と更新し、残り5分でファステストを記録してトップに浮上する。しかし、ナバーロが残り2分で逆転。このままポール獲得かと思われたが、ビンダーが最後のアタックで2分26秒268をたたき出し、前戦オーストラリアGPに続いて、今シーズン6回目のポールポジションを獲得した。
2番手に2分26秒361でナバーロ、バニャーヤは最後のアタックで自己ベストを更新したが、2分26秒395で3番手に。
4番手に2分27秒078でロレンツォ・ダラ・ポルタ(KTM)、5番手に2分27秒307でガブリエル・ロドリゴ(KTM)、6番手に2分27秒355でニッコロ・アントネッリ(ホンダ)、7番手に2分27秒604でボ・ベンスナイダー(KTM)、8番手に2分27秒642でホルヘ・マルティン(マヒンドラ)が続き、クアルタラーロ(KTM)はセッション序盤に記録した自己ベストを赤旗再開後に更新することができず、2分27秒661で9番手に。10番手に2分27秒924でアロン・カネト(ホンダ)が続いた。
16番手に2分28秒553で鈴木 竜生(マヒンドラ)、ウエットコンディションを得意とするカイルール・イダム・パウィ(ホンダ)はホームレースでのポール獲得に期待がかかったが、2分28秒989で20番手に終わった。代役参戦でグランプリデビューとなった佐々木 歩夢(ホンダ)は2分29秒267で21番手。尾野 弘樹(ホンダ)はセッション開始直後に9コーナーでハイサイド転倒、序盤はタイムを記録することができなかったものの、赤旗中断中にマシンの修復を終え、セッション終盤に自己ベストを更新したものの、同じ9コーナーで2度目の転倒を喫し、2分30秒248で25番手に終わった。