●J-GP3決勝
好天に恵まれた全日本ロードレース選手権の開幕戦。J-GP3クラスで好スタートを切ったのは徳留真紀(CLUB PLUSONE)。オープニングラップを制したのは古市右京(KTMRACING.ASPIRATION)。スタートで出遅れた栗原佳祐(MuSASHi RT ハルク・プロ)は2周目にトップ浮上。逆に古市はペースが上がらずに周回ごとにポジションダウン。
4周目あたりからは栗原を先頭に小室旭(Team P.MU 7C)、徳留の3台がトップ集団を形成。伊達悠太(BATTLE FACTORY)、菊池寛幸(H43 Team-NOBBY&ウイリー)、古市、関野海斗(Team P.MU 7C)が4位争いを開始。ここから徐々に菊池と伊達の2台での4位争いに発展する。
9周目。最終コーナーで菊池が転倒。これで単独4位走行になったかに見えた伊達に関野、古市、太田虎之進(CLUB PLUSONE)が戦いを挑む。
一方のトップ争いは三つ巴のままで周回を重ねる。4位争いも関野と伊達が順位を入れ替えながらの激しい争いを展開。この二人の争いでセカンド集団が膨らみ、7台での争いに。
ラスト3周。徳留が遅れ始め、栗原と小室の一騎打ちの様相に。
栗原は最後までトップを快走。全日本初優勝をポールtoウインで飾った。小室は1年ぶりのレースを2位で終え、徳留は3位表彰台を獲得した。
最後には5台になった4位争いは関野が制した。
●ST600決勝
ST600クラスの開幕戦。好スタートを切ったのはポールシッターの中山真太郎(TEAMしんたろうwith KRT)。3周目に岩戸亮介(Team高武 RSC)がトップ浮上。同時にトップ争いに加わっていた榎戸育寛(MOTO BUM HONDA)が転倒。
7周目にチャロンポン・ポラマイ(Yamaha Thailand Racing Team)が首位奪取。岩戸と2台でトップ争いを開始。デチャ・クライサルト(Yamaha Thailand Racing Team)が転倒。名越哲平(MuSASHi RT Jr.)と前田恵助(伊藤レーシングGMDスズカ)が表彰争いを開始。中山は清末尚樹(RS-ITOH)を5位争いに移行。
11周目に7番手を走行中の和田留佳(RS-ITOH&サンタバイク)が転倒。赤旗が提示される。
10周終了時点の順位でグリッドにつき、15周で再スタート。しかしスタートと同時に亀井雄大(Honda鈴鹿レーシングチーム)が転倒。またしても赤旗が提示される。
3回目のスタート。ポラマイがホールショットを奪ってレースをリード。岩戸が2番手。3番手争いは前田、高橋英倫(桜プロジェクトwithアクタホールディングス&MF)、名越の3台で展開。すぐに二つの集団が一つになり、5台でのトップ争いに。
6周目。ポラマイを先頭に岩戸、名越の3台が抜け出して三つ巴のトップ争いを開始。高橋と前田が4位争いに移行。
11周目。岩戸がトップ浮上。ポラマイ、名越を従える。
ラスト2周。岩戸とポラマイが転倒。これで名越がトップ独走で全日本初優勝。2位争いに転じたセカンド集団の争いは高橋が制し、前田は3位フィニッシュで全日本初表彰台。最後まで波乱続きの開幕戦だった。
●J-GP2決勝レース1
スーパーポールが終わって2時間足らずでレース1が開始された。
好スタートを切ったのは浦本修充(Team KAGAYAMA)。オープニングラップで渥美心(au&テルル・Kohara RT)がトップに浮上すると、そのままレースをリード。浦本は2番手単独で周回を開始。岩崎哲朗(OGURAclutch with パワービルダー)、関口太郎(MISTRESA with HARC-PRO.)、生形秀之(エスパルスドリームレーシング)が3台で表彰台争いを始める。この3位争いはやがて三原壮紫(H43 Team-NOBBY)、井筒仁康(Willraiseracing-RSITOH)、國峰啄磨(H43 Team-NOBBY)、石塚健(Willraiseracing-RS-ITOH)が加わって7台でのバトルに発展する。
5周目に8番手あたりを走行していた水野涼(MuSASHiRTハルク・プロ)が転倒。
浦本は渥美の背後につけたまま周回を重ねる。ところがラスト3周。渥美のマシンに突如異変。渥美はコースサイドにマシンを止めてしまう。これで浦本は難なくトップ浮上。そのままスズキ車でのデビューレースで優勝を飾った。
また、2位争いに転じた7台での争いは三原が制し、國峰が3位表彰台を獲得。チームノビーがダブル表彰台となった。
●J-GP2決勝レース2
開幕戦に2レースが組まれたJ-GP2クラス。レース2はレース1の覇者、浦本修充(Team KAGAYAMA)のリードで始まった。2番手は岩崎哲朗(OGURAclutch with パワービルダー)から生形秀之(エスパルスドリームレーシング)、國峰啄磨(H43 Team-NOBBY)と替わる。
20周のレースの10周が終了したあたりから浦本と國峰が少し後続を引き離した。3番手の生形と4番手の岩崎も一騎打ちの様相。後方では水野涼(MuSASHiRTハルク・プロ)が先頭のサード集団が形成される。
残り5周を切り、浦本と國峰のトップ争いが激化。生形と岩崎の3位争いに水野が追い付いて3台での表彰台争いに。
ラストラップ。1コーナーで仕掛けた國峰がラインを大きく外した。これで浦本が悠々とダブルウイン。生形が2位フィニッシュ。國峰は3位表彰台を獲得。水野は4位でゴールした。