●J-GP3予選
全日本ロードレース選手権の開幕戦。昨年のランキング1位、2位がそれぞれ他クラス、他選手権に移り、ランキング3位の栗原佳祐(MuSASHi RT ハルク・プロ)が今季のタイトル候補の一角。昨日の合同走行から唯一の59秒台をマークする。
薄曇りながら気温が上昇。絶好のレース日和となった予選日。1年ぶりの現役復帰となった今大会にスポット参戦のベテラン小室旭(Team P.MU 7C)が栗原に追いすがったが、またしても栗原が唯一の59秒台をマーク。「59秒5をねらっていたのだけれど、うまくいかなかった」と、納得しかねる表情を見せながらのポールポジション獲得となった。筑波のサーキットアドバイザーを務める小室は「59秒台に入れたかった」と悔しがったが2番手グリッドを獲得。3番手フロントロウには徳留真紀(CLUB PLUSONE)がつけた。
●ST600予選
ブリヂストンのワンメイクレースとして再スタートして2年目の今季。昨年のチャンピオン横江竜司、ランキング3位の大久保光が抜け、戦国時代突入をにおわせている。
金曜日の合同走行からトップタイムをマークして好調さをアピールしたのは筑波をホームコースとする榎戸育寛(MOTO BUM HONDA)。逆に昨年のランキング2位デチャ・クライサルト(Yamaha Thailand Racing Team)は金曜日の走行で転倒し、体を痛めてしまう。
予選でその榎戸に戦いを挑んだのは中山真太郎(TEAMしんたろうwith KRT)。さらに若手の岩戸亮介(Team高武 RSC)が迫る。
結果、中山が全日本初ポールポジションを獲得。榎戸は0.029秒差で悔しい2番手グリッド。岩戸が3番手フロントロウを獲得した。
●J-GP2予選
ゼッケン1番不在のシーズンとなったJ-GP2クラス。チームを移籍してマシンを乗り換えることになった浦本修充(Team KAGAYAMA)、昨年のJ-GP3チャンピオン水野涼(MuSASHiRTハルク・プロ)、同じくJ-GP3クラスからステップアップの國峰啄磨(H43 Team-NOBBY)といった若手が話題を集める。対して昨年のランキング2位生形秀之(エスパルスドリームレーシング)が「今年こそはチャンピオンを」と若手を抑えにかかる。
金曜日の合同走行を制したのは浦本。水野が2番手、生形が3番手、國峰が4番手と早くも火花を散らす。
J-GP2クラスの予選は40分間の計時予選の後、トップ10台はスーパーポールというこのクラスでは初の予選方式が採用された。
計時予選で浦本が57秒291というレコードタイムをマーク。生形は残り5分を切ったところで転倒。これで計時予選は浦本がトップのまま終了。日曜日の第2レースのポールポジション獲得となった。2番手は國峰、3番手は水野。以下、岩崎哲朗(OGURAclutch with パワービルダー)、生形、三原壮紫(H43 Team-NOBBY)。
そしてスーパーポールでは岩崎哲朗(OGURAclutch with パワービルダー)4番手から大逆転で第1レースのポールポジションを獲得。浦本は2番手。渥美心(au&テルル・Kohara RT)が3番手フロントロウを獲得。2列目は水野、井原、関口太郎(MISTRESA with HARC-PRO.)。生形は短時間でマシンを直してスーパーポールに出走。7番手グリッドとなった。