MotoGP第5戦スペインGP Moto3クラス3日目 決勝
2025/04/27
MotoGP第5戦スペインGP Moto3クラス3日目、決勝が日曜日、スペイン南部のヘレス・サーキットで開催された。現地は朝6時のゲートオープンから大勢の観客が詰めかけ、ヨーロッパではこの時期まだ夜明け前に当たる午前6時半に9コーナー付近の丘では、満員の観客が一斉にライトを付けるなど、決勝を待ちきれないファンたちは既にレース前から何時間も盛り上がっていた。
日本時間午後6時(現地時間午前11時)から19周で争われたMoto3クラス決勝は、気温19度、路面温度28度、湿度73%、強い風もなく、雲ひとつない、晴れ渡ったドライコンディション。予選で走行ライン上をスローダウンしたとして、ダビド・ムニョス(KTM)は最後尾グリッドスタートのペナルティーが科された。ジェイコブ・ルールストン(KTM)、ノア・デッドウィラー(KTM)、ヴァレンティン・ペローネ(KTM)には、ロングラップペナルティーが科された。
スタートは、ポールポジションスタートのルエダがホールショット。ルエダ、アルバロ・カルペ(KTM)、アンヘル・ピケラス(KTM)、山中琉聖(KTM)、ジョエル・ケルソ(KTM)、古里太陽(ホンダ)、ペローネ、アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)、ルールストン、グイド・ピニ(KTM)のトップ10で続いた。後方では、ムニョスの転倒に巻き込まれる形で、ルシェ・モードレー(KTM)、ダビド・アルマンサ(ホンダ)が転倒。
トップ集団はテイルトゥーノウズで2周目に入り、後方では更にリカルド・ロッシ(ホンダ)、ヴィセンテ・ペレス(KTM)が転倒、イエローフラッグが出された。トップのルエダは徐々に後続との差を広げ、ピケラスが2番手浮上。カルペ、山中、ケルソ、古里と続いた。後方ではコーマック・ブキャナン(KTM)、ジョエル・エステバン(KTM)が転倒。4周目に入ると、3周目の最速ラップを記録したケルソが山中を抜いて3番手へ上がった。
その後、3番手と4番手以降の差も徐々に広がる。トップを走行していたルエダは11周目にレース最速ラップを更新、12周目には1分44秒352まで記録を伸ばし、首位独走となって行った。ピケラスとケルソは最後まで2位を争い、最後はピケラスが2位でチェッカー。3位ケルソ。ラストラップで山中を抜いて4位に入ったのはフェルナンデス。
今日でMoto3クラス100戦目の節目を迎えた山中は、5位。11ポイントを獲得した。ピニを0.085秒差で抑え切った古里は6位、10ポイント獲得。参加26台中、完走19台と転倒の多いレースとなり、ホンダ勢は6台完走。大勢の観客が地元スペイン人の優勝に沸いた。
年間ポイントは、優勝したルエダが91ポイントで再びトップとなり、2番手ピケラス87。3番手ケルソ57、4番手フェルナンデス53。5番手に48ポイント獲得の古里、8番手に34ポイントで山中が着けている。次戦、第6戦フランスGPは、5月9日から走行が始まる。
MotoGP 第5戦スペインGP Moto3クラス 3日目 決勝
1 ホセ・アントニオ・ルエダ (KTM)
2 アンヘル・ピケラス (KTM)
3 ジョエル・ケルソ (KTM)
4 アドリアン・フェルナンデス (ホンダ)
5 山中琉聖 (KTM)
6 古里太陽 (ホンダ)
7 グイド・ピニ (KTM)
8 アルバロ・カルペ (KTM)
9 ジェイコブ・ルールストン (KTM)
10 ヴァレンティン・ペローネ (KTM)
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