MotoGP第3戦アメリカGPプレビュー
2025/03/25
MotoGP第3戦アメリカGPが今週末、アメリカ、テキサス州にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(略称COTA)で開催される。全長5.51km、最大ストレート1200m、右コーナー9、左コーナー11。
MotoGPクラスは、開幕から完璧な形で2戦を終えたマルク・マルケス(ドゥカティ)にとって、過去、極めて相性も良く、得意な左コーナーの多いサーキット。16ポイント差で年間ランキング2番手に着ける弟、アレックス・マルケス(ドゥカティ)も開幕から2戦連続でスプリント決勝ダブルの2位獲得という、自己ベストなシーズンスタートを迎えている。マルク・マルケスのチームメイト、2022年2023年チャンピオン、現在ランキング3番手フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は、2023年スプリントで優勝しているサーキット。アルゼンチンGPでは1414日ぶりの表彰台に戻って来たフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)。チームメイトのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)も前戦決勝はトップ5入りを果たした。昨年Moto2ではここで表彰台に上ったルーキーのフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)。
今年も強豪が揃うドゥカティ勢に割って現在ポイントランク5番手に入っているヨハン・ザルコ(ホンダ)。2020年チャンピオンのジョアン・ミル(ホンダ)と共にアルゼンチンGP決勝トップ10に入ったルカ・マリーニ(ホンダ)。MotoGPクラス3戦目を迎えるルーキー、ソムキャット・チャントラ(ホンダ)も加えた4人のホンダ勢にも注目が集まる。
2023年と2019年にCOTAで優勝しているアレックス・リンス(ヤマハ)。アルゼンチン決勝では、不運な接触に見舞われたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、前戦は初戦に比べ苦戦を強いられたジャック・ミラー(ヤマハ)は、共に前戦、逆境の中ポイントを獲得して迎える3戦目。前回大会スプリントでの接触によるケガで欠場のミゲール・オリベイラ(ヤマハ)に代わり、今大会はアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)が参戦する4台のヤマハ勢。
昨年ここで優勝しているマーベリック・ビニャーレス(KTM)と2022年のCOTA勝者、エネア・バスティアニーニ(KTM)はチームを替えての参戦となる。昨年初めてここを走った感想をバンピー、だけどそれが楽しいと語っていたペドロ・アコスタ(KTM)。共にKTMファクトリーとして戦うブラッド・ビンダー(KTM)。
去年このサーキットで優勝を果たしたアプリリアに乗ってCOTAを初めて走るマルコ・ベゼッキ(アプリリア)。チームメイトの昨年王者ホルヘ・マルティン(アプリリア)は次戦カタールGPでの復帰を目指している。トラックハウス・レーシングにとっては本拠地のアメリカ。チームメイトのラウル・フェルナンデス(アプリリア)と共に、アルゼンチン決勝ではメカニカルな規定違反で惜しくも結果を残せなかったものの、開幕から素晴らしい能力を魅せている小椋藍(アプリリア)に大きな期待が寄せられる。
Moto2クラスでは、現在ポイントリーダーのマニュエル・ゴンザレス(カレックス)を前戦優勝のジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)らが追う。佐々木歩夢(カレックス)、國井勇輝(カレックス)、二人の日本人ライダーも応援したい。
前戦アルゼンチンでは、誰が優勝するか最後の最後まで分からなかったMoto3クラス。今大会も古里太陽(ホンダ)、山中琉聖(KTM)を含めた激しくも楽しいレースを観られることを願う。
日本のファンにとっては、時差の関係上、一番過酷とも考えられる第3戦アメリカGP。走行は、いよいよ今週末、金曜日、日本時間午後11時(現地時間午前9時)からMoto3フリー走行1で始まる。
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