MotoGP第2戦アルゼンチンGPプレビュー
2025/03/11
MotoGP第2戦アルゼンチンGPが今週末、アルゼンチン、アウトドロモ・インテルナシオナル・デ・テルマス・デ・リオ・オンドで開催される。首都ブエノスアイレスから北西約1100kmに位置するスパリゾートにあるサーキット。全長4.81km、最大ストレート1076m、右コーナー9、左コーナー5。
MotoGPクラスは、初戦のタイで、スプリントと決勝のダブル優勝を果たしたマルク・マルケス(ドゥカティ)が、2019年以来のポイントリーダーとして第2戦を迎える。弟アレックス・マルケス(ドゥカティ)は、2023年ドゥカティでの最初の表彰台をここで獲得している。フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は、前戦は堅実にスプリントと決勝で共に3位表彰台へ上がりランキング3位につけている。ブラジル系ルーツを持ち、南米唯一のGPで多くのファンに見守られるフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)はタイの決勝で4位。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は開幕前にケガを負っていたにもかかわらず、初戦で決勝10位の成績を残した。フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)はルーキーながら初戦決勝3ポイントを獲得した。
6台のドゥカティ勢に対し、2023年このサーキットでドゥカティに乗って優勝しているマルコ・ベゼッキ(アプリリア)。しかし、その前年にはアレイシ・エスパロガロがアプリリアでMotoGP初優勝を遂げた場所でもある。開幕戦タイGPで見事な走りを披露し、スプリント4位、決勝5位の結果を残した小椋藍(アプリリア)は、過去に2度このサーキットを走っており、2度目はMoto2で3位表彰台を獲得している。小椋のチームメイト、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)と、昨年王者ホルヘ・マルティン(アプリリア)の代役としてロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)が今大会も出場する。
ホンダ勢は、タイで決勝7位と奮闘を見せたヨハン・ザルコ(ホンダ)。決勝は転倒したものの、スプリント9位のジョアン・ミル(ホンダ)。タイ決勝では12位4ポイント獲得のルカ・マリーニ(ホンダ)。母国初戦のタイから離れ、レースに挑むルーキーのソムキャット・チャントラ(ホンダ)が参戦。昨年までとは違うホンダ勢にも期待したい。
開幕、予選では4番手に入ったジャック・ミラー(ヤマハ)。前戦スプリントでは7位に入ったものの決勝はタイヤに苦戦したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)。タイでは苦戦を強いられたアレックス・リンス(ヤマハ)にとって、アルゼンチンは2度の表彰台を獲得している場所。タイ決勝14位2ポイント獲得し、貴重なデータを収集したミゲール・オリベイラ(ヤマハ)。開幕前のテストから、速さは見せているヤマハ勢にも注目したい。
2023年アルゼンチンGPのスプリント勝者ブラッド・ビンダー(KTM)。MotoGPクラスで初めてここを走るペドロ・アコスタ(KTM)。タイGP決勝では9位に入り、ビンダーに続いたエネア・バスティアニーニ(KTM)。このサーキットで勝った経験があるマーベリック・ビニャーレス(KTM)。22名のライダーが鎬を削る。
Moto2クラスでは、佐々木歩夢(カレックス)と國井勇輝(カレックス)が初めてMoto2クラスに乗りこのサーキットを走る。この二人を含めた全ライダーが、タイでポールトゥーウィンを決めたマニュエル・ゴンザレス(カレックス)を追うことになる。
Moto3クラスは、タイでは悔しい転倒を喫した山中琉聖(KTM)と古里太陽(ホンダ)。今大会での挽回を望んでいるはず。7.2秒差というMoto3では珍しい大差で前戦優勝したホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)を誰が止めるのか。
いよいよ始まるMotoGP第2戦アルゼンチンGP走行は、今週金曜日、日本時間午後9時(現地時間午前9時)にMoto3フリー走行1で始まる。
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