SBKのホンダHRCチームが2025年の体制発表
2025/02/10
SBK(スーパーバイク世界選手権)に参戦するホンダHRCチームは、2月10日にオンラインで2025年の体制発表を行なった。
2025年もライダーはチャビ・ビエルへとイケル・レクオナの二人が継続。マシンのCBR1000RR-Rは前後サスペンションをオーリンズ製に変更するなど、勝利に向けて進化を果たした。
SBKは2月17、18日に開幕戦の舞台となるオーストラリアのフィリップアイランドで最後のテストを行なった後、21日から23日にかけて開催される開幕戦オーストラリアラウンドに臨む。
「これまで多くのことを学んだが、最も重要なことは、速さにこだわって道を見失うよりも、計画的に作業して着実にステップを踏む方が良いと理解したことだと考えている。最初の目標は、少なくとも昨シーズンを終えたのと同じレベルで2025年シーズンを始めること。着実にプレシーズンのテストを完了し、シーズンを最速の選手たちに近い状態でスタートし、そこから最終ステップを踏むことだ。厳しい状況の中で、ホンダが全力を尽くして我々をサポートしてくれているのを見ると、間違いなく自信が湧いて来る。2024年の後半はポジティブだった。今年はオーリンズ製サスペンションに変わるので、それを把握して新しいベースを見つける必要がある。そして、強みを生かし、課題であるトラクションと加速に焦点を当てる必要がある。そこを改善できれば、エンジンのポテンシャルをより引き出すことができる。エンジンのポテンシャルが高いことはわかっているからね。イケルとは確かにスタイルは違うけど、バイクの基本的なセットアップはそんなに変わらない。お互いから学び合い、お互いを刺激し合うこともできる。過去3シーズンにわたる懸命な努力を考えれば、これまでよりもずっと多くのものを得るに値すると思っている。勝利は努力に報いるのに大いに役立ち、さらに続けるためのモチベーションにもなる。私たちはそこにたどり着くために懸命に努力している」とビエルヘ。
「昨年はヘレスでケガをするという不運に見舞われ、今年の初めにも小さなケガを負ったので、ケガとの長い期間が続いた。オーストラリアに向けて100%、少なくとも95%は準備できると思う。戦う準備は万端だ。昨年、何か特別な期待を持って始めるのはおそらく最善の策ではないということを学んだ。今のところの計画は、バイクに乗り、オーストラリアのテストを完了し、その後は週末にセッションごとに取り組むこと。フィリップアイランドのトラックは大好きだが、これまではあまり運がなかった。精神的にも肉体的にも、良いベースと良いコンディションでそこに到着し、どんなことにも備えておきたい。精神面で、力強いスタートを切ることがとても重要だ。昨年は精神的にも肉体的にも苦労したが、精神的に強ければケガをしても肉体的に強くいられると思う。逆に精神力が落ちてしまうと、厳しいものになる。だから、今年は良いスタートを切ることが非常に重要だ。みんなからはコースに出ると、すぐに限界に達すると言われいる。テスト中に100周も走る必要はない。バイクに乗って4、5周走れば、バイクやトラックの特定のコーナーの良い点や悪い点がわかる。それは僕の資質に過ぎないが、限界に達すると改善するのが難しくなるので、悪いことにもなり得る。そして、半日働いても10分の1しか改善できないかもしれないので、精神的に難しいこともあるが、それを受け入れるのは必ずしも簡単ではない。昨年、自分のスタイルとパフォーマンスについて多くのことを学んだ。そして、これがバイクの改善と開発に役立つ資質であることを理解し、精神的にもっと落ち着くことを学んだ。昨年は夏から年末にかけて、私たちは重要なステップを踏んだ。それは精神的にも肉体的にも役立ち、バイクに乗るときに強くなり、よりプッシュできるようになった。結果が出始め、表彰台に立ったことは素晴らしかった。今年も同じように続けることが目標だ」とレクオナ。
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