KTMが2025年のMotoGP参戦体制を発表
2025/01/30
レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングは、1月30日にセカンドファクトリーチームのレッドブル・KTM・テック3と合同で2025年の体制をオンラインで発表した。
ファクトリーチームのレッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングは、起用6年目のシーズンとなるブラッド・ビンダーと、新加入となるペドロ・アコスタが2025年型RC16のカラーリングを発表。
「今年で参戦6シーズン目になると考えるとクレイジーだ。正直に言うと、2024年はおそらく最も多くのことを学んだ年だっただろう。2025年を迎えるにあたり、僕は以前よりも良いライダーになったと感じる。今シーズンの目標は、学んだことを生かして、トップのライダーたちとファイトするために一歩前進すること。それはそれほど遠くない。昨年はコンストラクターズランキングで2位に進出したことから、僕たちの前にはあと1つのコンストラクターが残っている。ファクトリーで人々がどれだけ懸命に働いているか、舞台裏でどれだけのエネルギーが注がれているかを見ると、僕たちがそこに到達することは明らかだ」とビンダー。
「確かに、2024年は良い年だったが、まだ幾つかの目標を持っている。レースをコントロールする手段とMotoGPに適応する手段を学んだ。Moto3とMoto2に参戦した後、ファクトリーチームに加入することは夢の実現。また、ビンダーがチームメイトとして、マシンの開発に協力してくれることも大変良い点だろう。彼がこのクラスで多くの経験を持っていることは助けになるし、僕たちは一緒に良いレースができると思う。2025年に向けての2つの重要なポイントは、予選とレースの最初の数ラップ。昨年は表彰台や優勝を争えるペースがあることが分かったけど、予選では苦しんだから、この2つのポイントが今シーズン中に改善すべき最も重要な点になるだろう」とアコスタ。
レッドブル・KTM・テック3は昨年まではGASGASの名前のマシンで参戦していたが、今シーズンはセカンドファクトリーチームとしてKTMファクトリーの一員としての参戦。ファクトリーと同スペックのRC16で戦い、マシン開発にも参加する。ライダーにはアプリリアから移籍したマーベリック・ビニャーレスと、ドゥカティから移籍したエネア・バスティアニーニを起用。
「バイクとチームを理解することが重要なので、シーズンの最初は落ち着かなければならないが、モチベーションはあり、3戦目、4戦目あたりには競争力を発揮できると思う。バイクをテストしたとき、その可能性を全て理解した。コーナーにどのように突っ込むことができるのか、ギアボックスがどのように速いのかは印象的だった。凄く速いから、とても感銘を受けた」とバスティアニーニ。
「レッドブル・KTMのカラーを身にまとうのはとても気持ちがいい。子供のころからモトクロスやレースで彼らを見てきたから、僕にとってはドリームチームだ。RC16の第一印象は、『わあ、これはすごい、速い!』だった。最初のテストでとても速かったのを覚えている。これはレースのほとんどが序盤の5~6ラップ目に決まってしまうから重要なこと。新しいバイクを走らせる最初の年は、常に集中し、新しい経験に対して常にオープンである必要がある。新しいコースに行くたびに、これまでとは全く違う経験になるので、オープンなメンタリティを持ち、集中力を高める必要があるから、僕の目標は、集中して最大限のパフォーマンスを発揮できるようにすること。良い点は、最初に乗った瞬間にフィーリングの良さを感じたこと。これは僕が好きなバイク。コーナーに進入する際のライディングスタイルに合っている。これは非常に重要なことだ」とビニャーレス。
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