MotoGP第13戦サンマリノGPプレビュー
2024/09/04
MotoGP第13戦サンマリノGPが今週末、イタリア、アドリア海沿岸のミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェッリで開催される。全長距離4.23km、最大ストレート530m、右コーナー10、左コーナー6。
MotoGPクラスは、チャンピオンシップリーダーのホルヘ・マルティン(ドゥカティ)が、2番手フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)と23ポイント差を付けて、昨年優勝しているサンマリノGPを迎えた。前戦、ポイントを逃したバニャーヤは、自身、チーム共に地元のイタリアで必要なポイントは必ず取りに来るだろう。
アラゴンで感動的な1043日ぶりの優勝を飾り、ランキング3番手となったマルク・マルケス(ドゥカティ)は、このままミサノ以降も波に乗るのか。マルク・マルケスと1ポイント差で4番手に着けているエネア・バスティアニーニにとっても、ここは地元大会。
昨年はここでスプリント、決勝2位という成績のマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、前戦、タイヤ気圧違反でベゼッキと順位が入れ替わったものの好調のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)。後半に入り、コンスタントに結果を残しているフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)。アラゴンでバニャーヤとの接触があったアレックス・マルケス(ドゥカティ)。二人の接触は調査の結果、レース事故として何もアクションは取られない事になった。
ミサノはアプリリアにとっても地元のサーキット。アラゴン初日はアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、ミゲール・オリベイラ(アプリリア)、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)の4人ともがトップ10入りを果たすなど、好材料も揃えている。
前戦は、ペドロ・アコスタ(KTM)がダブル表彰台を果たしたKTM勢。ブラッド・ビンダー(KTM)、ジャック・ミラー(KTM)、アウグスト・フェルナンデス(KTM)に加え、ポル・エスパロガロ(KTM)もワイルドカード参戦する。
ホンダでは、ステファン・ブラドル(ホンダ)がワイルドカード参戦。ヨハン・ザルコ(ホンダ)が初めてQ2スタートを果たすなど、アラゴンでは速さを見せた。前戦、他チームのペナルティーによる加算などを加えた結果、11位というベストリザルトをもたらした中上貴晶(ホンダ)、ジョアン・ミル(ホンダ)、ルカ・マリーニ(ホンダ)の活躍も期待したい。
最近プライベートテストをミサノで行なったばかりのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、アレックス・リンス(ヤマハ)の二人にとっては、伝統的にヤマハが強いこのトラック。怪我の治療中のテストライダー、カル・クラッチローに代わり、アンドレア・ドビチオーゾが参加していた事も興味深い。期待が膨らむ。
Moto2クラスは、混戦の中、小椋藍(ボスコスクーロ)が12ポイント差で、ポイントランキングトップのセルジオ・ガルシア(ボスコスクーロ)を追う。アラゴンで初めてのポイント獲得を果たした佐々木歩夢(ボスコスクーロ)と共に二人の日本人勢を応援したい。
Moto3クラスでは、山中琉聖(KTM)、古里太陽(ホンダ)、鈴木竜生(ハスクバーナ)がそれぞれポイントランキング15番手以内で活躍している。日本メーカーのホンダ勢と合わせて注目したい。
サンマリノGPでは、ヨーロッパで併催されてきたMotoEの最終戦、第8戦も行なわれる。こちらのチャンピオン決定も是非、見届けたいところ。
見どころ溢れるMotoGP第13戦サンマリノGPは、今週金曜日、日本時間午後3時30分(現地時間午前8時30分)にMotoEクラスのフリー走行から開始される。
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