MotoGP第7戦イタリアGP MotoGPクラス3日目 決勝結果
2024/06/02
MotoGP第7戦イタリアGP MotoGPクラス3日目、決勝がイタリア、ムジェロ・サーキットで開催された。日本時間午後9時(現地時間午後2時)から23周で争われた。気温22度、路面温度38度、湿度47%、雲はあるものの色彩的には晴れているドライコンディション。スタート前には、ジェット機飛行や、イタリア人シンガー、マウリツィオ・マルチーニの国家斉唱が行なわれた。
ドゥカティファクトリーのチームユニフォーム、マシンは、イタリアサッカー代表のブルーに因んだスペシャルな青を配置したもの。タイヤ選択は、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)とミゲール・オリベイラ(アプリリア)が前後ミディアムを選択した以外は、直前にソフトリアに変えたフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)も含め、前ミディアム、後ソフトを選択していた。
予選でアレックス・マルケス(ドゥカティ)の走行を妨害したとして3ポジションダウン、5番手スタートのバニャーヤ。後の記者会見によると、アウトから行くと決めていたバニャーヤが、アウトから入り2番手に上がり、次のコーナーでインからホルヘ・マルティン(ドゥカティ)を抜くという最高のスタートでトップに立った。2番手マルティン、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、マルク・マルケス(ドゥカティ)、ペドロ・アコスタ(KTM)、ビニャーレス、フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、アレックス・マルケス、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)のトップ10。
3周目には1分45秒937を出して、バニャーヤがレースラップ記録を更新して後続を引き離そうとした。マルク・マルケスとアコスタの4番手争いは、順位が入れ替わる激しい戦いをしていたが、徐々にマルク・マルケスは3番手バスティアニーニに近付いていく。アウグスト・フェルナンデス(KTM)は、5周目マシントラブルでピットイン、リタイア。
ジョアン・ミル(ホンダ)は7周目の1コーナーで転倒。中上貴晶(ホンダ)は10周目の12コーナーで転倒。トップは変わらずバニャーヤで、5周目には1分45秒770でレースラップ記録を再び更新した。2番手マルティン、3番手バスティアニーニで続いた17周目、マルク・マルケスがバスティアニーニの前に出て3番手。バスティアニーニはその後もマルク・マルケスに離されることなく、21周目には再びマルク・マルケスの前に出た。
トップのバニャーヤは、後半フロントタイヤが厳しくなり、残り3周ではマルティンとの差が0.599まで縮まるが、その後も1分46秒台をキープし、トップでチェッカー。2位は、最終ラップ最終コーナーでマルティンの前に出たバスティアニーニ。3位マルティン。
3年連続ムジェロでの優勝を飾ったバニャーヤは、「KISS FROM MUGELLO」のメッセージ入りTシャツを着たファンクラブの観客と共にギターを持って、喜びを多くの観衆と分かち合っていた。イタリアのマシン、チームで、イタリア人ライダーがワンツーフィニッシュという結果を公式発表延べ156676人の観客の多くが喜んだに違いない。
ポイントランキングは、トップのマルティン171、2番手バニャーヤ153、3番手マルク・マルケス136、4番手バスティアニーニ114、5番手アコスタ101、6番手ビニャーレス100。次戦オランダGPではマルティンとバニャーヤの順位が変わる可能性も出てきた。今後も壮大なMotoGPの戦いを見守りたい。
MotoGP 第7戦イタリアGP MotoGPクラス2日目 スプリント結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
3 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
4 マルク・マルケス(ドゥカティ)
5 ペドロ・アコスタ(KTM)
6 フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)
7 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
8 マーベリック・ビニャーレス(ドゥカティ)
9 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
10 ブラッド・ビンダー(KTM)
11 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
12 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
13 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
14 ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
15 アレックス・リンス(ヤマハ)
16 ジャック・ミラー(KTM)
17 ポル・エスパロガロ(アプリリア)
18 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
19 ヨハン・ザルコ(ホンダ)
20 ルカ・マリーニ(ホンダ)
21 ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)
RT 中上貴晶(ホンダ)
RT ジョアン・ミル(ホンダ)
RT アウグスト・フェルナンデス(KTM)
こんな記事も読まれています