MotoGP第1戦カタールGP MotoGPクラス2日目スプリントは、カタール、ルサイル・インターナショナルサーキットで日本時間深夜1時(現地時間午後7時)から11周で争われた。気温21度、路面温度27度、湿度52％、夜のドライコンディション。

　ポールポジションスタートのホルヘ・マルティン(ドゥカティ)が好スタートでホールショットを奪う。その後ろには、2列目スタートのブラッド・ビンダー(KTM)が着け、アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(KTM)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、マルク・マルケス(ドゥカティ)、アレックス・マルケス(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)と続いた。1周目の15コーナーでは、バスティアニーニがバニャーヤを抜いたが、すかさずバニャーヤが抜き返した。

　2周目に入る頃には、8番手だったマルク・マルケスがジャンアントニオを抜き7番手に上がり、更にはミラーも抜いて6番手となる。その後ミラーは、ジャンアントニオ、アレックス・マルケスにも先を越され、3周目にはペドロ・アコスタ(KTM)もミラーの前に出て9番手に入る。

　3周目、第3セクターではジャンアントニオが転倒し、コース上に身体が投げ出されたが、奇跡的に後続に轢かれることもなく、レースは続行。この周の最速は1分52秒040でマルク・マルケス。4周目に入り、依然トップのマルティン、2番手ビンダー、3番手エスパロガロ以下、バニャーヤ、バスティアニーニ、マルク・マルケスと大きく離されることなく連なった。

　5周目には、バニャーヤがエスパロガロを抜いて3番手となり、6周目にはマルク・マルケスがバスティアニーニの前に出て5番手に入る。後ろは、7番手アレックス・マルケス、8番手アコスタ、9番手ビニャーレス、10番手ミラーと続いた。

　残り5周に入り、トップのマルティンは2番手ビンダーに0.483の差で、5番手マルク・マルケスがエスパロガロを抜いて4番手に上がった。残り4周ではエスパロガロが再びマルク・マルケスを抜いた。

　残り3周、上位は大きく変わらず、11番手以下はヨハン・ザルコ(ホンダ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、ミゲール・オリベイラ(アプリリア)、ラウル・フェルナンデス(KTM)、ジョアン・ミル(ホンダ)、アレックス・リンス(ヤマハ)、中上貴晶(ホンダ)と続いた。

　残り2ラップの15コーナーでは、エスパロガロはバニャーヤを抜き返し3番手に着け、マルティン、ビンダー、エスパロガロ、バニャーヤ、マルク・マルケス、バスティアニーニ、アレックス・マルケス、アコスタ、ビニャーレス、ミラーの順で最終ラップを迎えた。

　ゴールでは、2010年サッカーワールドカップ、スペインチームの優勝者で現在カタールSCに在籍しているハビ・マルティネスがチェッカーを振る中、マルティンは一度も抜かれることなくポールトゥーウィン。2番手ビンダー、3番手エスパロガロ、それぞれ違う3メーカーの表彰台となった。日本人ライダー中上は19位完走。

　明日、日本時間深夜2時(開催地時間午後8時)スタートの決勝は22周。見逃せない戦いになりそうだ。

MotoGP 第1戦カタールGP MotoGPクラス2日目 スプリント結果
1 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
2 ブラッド・ビンダー(KTM)
3 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
4 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
5 マルク・マルケス(ドゥカティ)
6 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
7 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
8 ペドロ・アコスタ(KTM)
9 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
10 ジャック・ミラー(KTM)
11 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
12 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
13 ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
14 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
15 ジョアン・ミル(ホンダ)
16 ヨハン・ザルコ(ホンダ)
17 アレックス・リンス(ヤマハ)
18 アウグスト・フェルナンデス(KTM)
19 中上貴晶(ホンダ)
20 フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)
21 ルカ・マリーニ(ホンダ)
NC ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)