MotoGP第16戦オーストラリアGP Moto3 3日目決勝
2023/10/22
MotoGP第16戦オーストラリアGP Moto3クラスの決勝は、オーストラリア、フィリップ島にあるフィリップ・アイランド・グランプリ・サーキットで、現地時間午前10時から21周で行われた。天候は雨、気温12度、路面温度14度、湿度55%のウェットコンディション。
予報どおり朝からウェットコンディションとなった決勝日はサイティングラップから転倒者が続出。前戦優勝のディエゴ・モレイラ(KTM)やマッテオ・ベルテッレ(ホンダ)が足元をすくわれ転倒を喫してしまう。その中でもランキング3位につけるダニエル・オルガド(KTM)も転倒しフロントカウルが損傷。さらに鼻から出血するなど厳しいコンディションの中でスタートを迎えることになった。
スタートは佐々木歩夢(ハスクバーナ)がホールショットを奪いトップでレースをリード。後方ではスタートを決めたエイドリアン・フェルナンデス(ホンダ)がオープニングラップで2番手に浮上。フェルナンデスのペースが良く、2周目の1コーナーで佐々木をパスしトップに躍り出る。後方ではランキング4位につけるダビド・アロンソ(ガスガス)が4コーナーで転倒。復帰するも最後尾にまでポジションを下げてしまった。ランキングトップのジャウメ・マシア(ホンダ)はポジションを上げ、序盤は7番手につけている。23番グリッドからスタートしたマリオ・アジ(ホンダ)は得意のウェットコンディションで躍動。3周目には早くも6番手まで浮上し更なるポジションアップを狙う。トップのフェルナンデスが抜け出す中、5台で形成された2位集団が6位集団に対し3.6秒もの差をつけるなどグループが複数に別れる形に。2位集団と6位集団のギャップが広がる中、好調のアジが6番手に浮上。ペースの良いアジは少しずつ2位集団との差を詰めていく。8周目、トップのフェルナンデスに対し、2番手に上がったデニス・オンジュ(KTM)との差がコンマ7秒にまで詰まってくる。佐々木はリスクを犯すことなく、4番手を走行。レースの折り返しとなる10周目には各車自己ベストを更新。ペースが上がってきたレース中盤、ダビド・ムニョス(KTM)、アジ、ダビド・サルバドール(KTM)など転倒者が増えてくる。そんな中、14周目のホームストレートエンドで佐々木がケルソをパスし3番手に浮上。残り7周の4コーナーで2番手のオンジュが体勢を崩し失速、その隙をついた佐々木が2番手までポジションを回復した。残り6周、ペースよくレースを引っ張っていたフェルナンデスが11コーナーで転倒。すぐに復帰を果たし、5番手でレースに復帰することに成功した。自動的に佐々木がトップになるも、真後ろにつけるケルソとオンジュがトップの座を狙う。残り4周でオンジュが2番手に浮上し佐々木を追うが、佐々木は集中力を切らすことなくペースを上げていく。しかし、オンジュも離されることなく、一騎打ちの様相で2台はファイナルラップに突入。佐々木はオーバーテイクポイントである4コーナーでトップを守るも、10コーナーでオンジュにインをつかれ2位に後退。オンジュがポジションを守り切りトップチェッカー、佐々木は2位でチェッカーを受けた。3位ケルソ、4位ベイヤー、5位フェルナンデス、6位リカルド・ロッシ(ホンダ)、古里太陽(ホンダ)は7位入賞となった。ランキングトップのマシアは苦戦しながらも他車の転倒も味方し8位でフィニッシュ。ランキング3位のオルガドは13位に終わった。
オーストラリアGP終了時のポイント差はマシアが217でトップ、2位の佐々木が213、3位のオルガドが195、4位のアロンソと5位のオンジュが180となり、チャンピオン争いは再び5名で争われることになりそうだ。山中琉聖(ガスガス)は15位で入賞、鳥羽海渡(ホンダ)は17位完走となった。
MotoGP第16戦オーストラリアGP Moto3クラス3日目決勝結果
1 デニス・オンジュ(KTM)
2 佐々木歩夢(ハスクバーナ)
3 ジョエル・ケルソ(CFMOTO)
4 コリン・ベイヤー(ハスクバーナ)
5 エイドリアン・フェルナンデス(ホンダ)
6 リカルド・ロッシ(ホンダ)
7 古里太陽(ホンダ)
8 ジャウメ・マシア(ホンダ)
9 マッテオ・ベルテッレ(ホンダ)
10 ロレンツォ・フェロン(KTM)
11 ニコラ・カラーロ(ホンダ)
12 ステファノ・ネパ(KTM)
13 ダニエル・オルガド(KTM)
14 ジョシュア・ワットリー(ホンダ)
15 山中琉聖(ガスガス)
16 チャビエル・アルティガス(CFMOTO)
17 鳥羽海渡(ホンダ)
18 ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)
NCR ヴィセンテ・ペレス(KTM)3Laps
NCR シャリフディン・アズマン(KTM)7Laps
NCR ダビド・サルバドール(KTM)9Laps
NCR マリオ・アジ(ホンダ)10Laps
NCR ダビド・アロンソ(ガスガス)11Laps
NCR ダビド・ムニョス(KTM)12Laps
NCR イバン・オルトラ(KTM)13Laps
NCR フィリッポ・ファリオーリ(KTM)13Laps
NCR ディエゴ・モレイラ(KTM)16Laps
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