MotoGP第14戦日本GP MotoGPクラス2日目、フリー走行2はモビリティーリゾートもてぎで午前10時10分から30分間行なわれた。気温25度、路面温度36度、湿度88％、雲のあるドライコンディション。
　全員フロントハード、リアソフトタイヤで始めたフリー走行1は、1位マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)1分44秒622、2位フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)1分44秒989、3位ジャック・ミラー(KTM)1分45秒007で終了した。日本人ライダー中上貴晶(ホンダ)は18位でタイムは1分46秒009だった。
　フリー走行2に続き行なわれた予選Q1は午前10時50分から始まった。気温26度、路面温度35度、湿度88％、所々曇りのドライコンディションで15分間。この予選でも最初は全員フロントハード、リアソフトタイヤでスタートした。
　マルク・マルケス(ホンダ)とファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)の二人が終始トップを競っていたが、終了間際の残り2分でラウル・フェルナンデス(アプリリア)が6周目のタイムアタックで1分44秒085を記録して、クアルタラロを抜いて2番手となり、更に次の周回で1分44秒049まで記録を伸ばし2位に入った。ジョアン・ミル(ホンダ)は終了間際、スリップダウンしていた。
　Q1の結果は、1位はマルク・マルケスで、タイムは3周目に記録した1分43秒997。2位ラウル・フェルナンデス、3位アウグスト・フェルナンデスで1分44秒129、4位クアルタラロが1分44秒138、中上は8位で1分44秒626だった。マルク・マルケスはQ2で走る唯一の日本メーカー車となった。
　Q1に続き行なわれた予選Q2は、ベゼッキが最初の周回、高速の13コーナーでスリップ、かなり激しくグラベルでマシン、身体共に転がるクラッシュをしてしまう。ベゼッキは、無事で、残り7分で再びスタートを切れた。Q2でも、フロントハード、リアソフトタイヤを選択するライダーが多かった。残り9分ごろ、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)が1分43秒198の歴代最速ラップタイムでトップに立った。
　前後ソフトタイヤを選択していたミラーは、1分43秒551で2番手に着けていたが、残り2分ごろ、バニャーヤが1分43秒369を記録し2番手へ上がる。転倒から再スタートしたマルコ・ベゼッキはフロントミディアム、リアソフトタイヤを履いて1分43秒624をマークし4番手。Q2の途中、マルティンを追うマルク・マルケスと近くを走るアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)が接触しそうな距離で争う姿もあった。
　Q2の結果は、1位マルティン、2位バニャーヤ、3位ミラー、4位ベゼッキ、5位ビンダー、6位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、7位マルク・マルケス、8位マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、9位アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、10位ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)。
　年間チャンピオンシップポイント現在13ポイント差で2位のマルティンがこの後のスプリント、明日の決勝はポールポジションでスタートする。2番グリッドがバニャーヤ、3番ミラー、4番ベゼッキ、5番ビンダー、中上は18番グリッドスタート。チャンピオンシップ争いはもちろん、ドゥカティとKTMのコンストラクターズポイントも注目の今後の展開。地元、日本人ライダー中上の活躍や日本メーカー、ヤマハ、ホンダの健闘も期待したい。

MotoGP 第14戦日本GP MotoGP2日目 予選結果
1 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ) 1分43秒198 (Q2)
2 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ) 1分43秒369 (Q2)
3 ジャック・ミラー(KTM) 1分43秒551 (Q2)
4 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ) 1分43秒624 (Q2)
5 ブラッド・ビンダー(KTM) 1分43秒709 (Q2)
6 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ) 1分43秒808 (Q2)
7 マルク・マルケス(ホンダ) 1分43秒812 (Q2)
8 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア) 1分43秒815 (Q2)
9 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア) 1分43秒822 (Q2)
10 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ) 1分43秒851 (Q2)
11 ラウル・フェルナンデス(アプリリア) 1分44秒054 (Q2)
12 ポル・エスパロガロ(ガスガス) 1分44秒096 (Q2)
13 アウグスト・フェルナンデス(ガスガス) 1分44秒129 (Q1)
14 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) 1分44秒138 (Q1)
15 ジョアン・ミル(ホンダ) 1分44秒150 (Q1)
16 ミゲール・オリベイラ(アプリリア) 1分44秒427 (Q1)
17 フランコ・モルビデリ(ヤマハ) 1分44秒521 (Q1)
18 中上貴晶(ホンダ) 1分44秒626 (Q1)
19 カル・クラッチロー(ヤマハ) 1分45秒273 (Q1)
20 ステファノ・ブラドル(ホンダ) 1分45秒451 (Q1)
21 ミケーレ・ピロ(ドゥカティ) 1分45秒707 (Q1)