Moto3クラスのフリー走行3は、8月19日土曜日、オーストリアのシュペールベルクにあるレッドブル・リンクで30分間行なわれた。現地時間午前8時40分(日本時間午後3時40分)からのフリー走行3は、気温18度、路面温度22度、曇りのドライコンディション。1番手が来期Moto2へのステップアップが発表されたジャウメ・マシア(ホンダ)、2番手にダビド・アロンソ(ガスガス)、3番手が日本人ライダーの佐々木歩(ハスクバーナ)だった。その他の日本人ライダーは、鈴木竜生(ホンダ)が6番手、古里太陽(ホンダ)が16番手、山中琉聖(ガスガス)が18番手、鳥羽海斗(ホンダ)20番手。
　Q1は、現地時間午後12時50分(日本時間午後7時50分)という、MotoGP予選が終わり、昼間どきの気温が27度まで上がった時間に始まった。路面温度30度のドライコンディション。フリー走行15番手以降のライダー16名で行なわれるQ1で、ラスト1分を切ってトップに立ったのは日本人ライダー中山。このセッションでも4コーナーでフィリッポ・ファリオリ(KTM)が転倒するなど、難しいコースでなかなかタイムを縮められないライダーが多かった。トップの中山のタイムは1分41秒960、2番手マッテオ・ベルテッレ(ホンダ)が1分42秒078、以上2名はQ2へ進んだ。3番手は古里1分42秒307、もう一人の日本人ライダー鳥羽は1分42秒592で7番手だった。
　Q2は、気温27度、路面温度31度、ドライコンディション、雲はあるものの、晴れて湿度も64％まで下がり、暑さが厳しくなってきたこともあったのか、ライダー同士お互い先を譲り合いスリップに付こうとしているかのような時間帯もあった。Q2が激しく動き出したのは15分間のセッションの残り5分、デニス・オンジュ(KTM)1分41秒591を出しトップに立った。続いてホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)が2位に入るタイムを出したが、トラックを出たペナルティーでラップタイムはキャンセルとなった。ルエダ以外にも、この日はペナルティーが出されるライダーが多かった。Q2では、ロマーノ・フェナティ(ホンダ)やダビド・アロンソ(ガスガス)が転倒するシーンもあった。残り1分で、ダニエル・オルガド(KTM)が1分41秒543でオンジュのタイムを更新しトップに立つと、その後最終ラップ走行で、コリン・ベイヤー(ハスクバーナ)が1分41秒486と更にタイムを縮めてポールポジションを獲得した。2番手がオルガド、3番手オンジュ。日本人ライダーたちは、8番手が佐々木、12番手に鈴木、13番手はQ1を1位でQ2に進んだ山中、17番手に古里、21番手は鳥羽の順で明日のグリッドに立つ。
MotoGP第10戦オーストリアGP Moto3クラス1日目フリー走行総合結果
1 コリン・ベイヤー (ハスクバーナ) 1分41秒486 （Q2）
2 ダニエル・オルガド (KTM) 1分41秒543 （Q2）
3 デニス・オンジュ （KTM） 1分41秒591 （Q2）
4 ジャウメ・マシア (ホンダ) 1分41秒690 （Q2）
5 ホセ・アントニオ・ルエダ (KTM) 1分41秒795 （Q2）
6 リカルド・ロッシ (ホンダ) 1分41秒908 （Q2）
7 ダビド・アロンソ (ガスガス) 1分41秒949 （Q2）
8 佐々木歩夢 (ハスクバーナ) 1分41秒961 （Q2）
9 ジョエル・ケルソ (CFMOTO) 1分41秒972 （Q2）
10 ダビド・ムニョス （KTM) 1分42秒093 （Q2）
11 ステファノ・ネパ (KTM) 1分42秒322 （Q2）
12 鈴木竜生 (ホンダ) 1分42秒339 （Q2）
13 中山琉聖 (ガスガス) 1分42秒459 （Q2）
14 ロマーノ・フェナティ (ホンダ) 1分42秒639 （Q2）
15 スコット・オグデン （ホンダ) 1分43秒196 （Q2）
16 マッテオ・ベルテッレ （ホンダ） 1分43秒273 （Q2）
17 古里太陽 (ホンダ) 1分42秒307 (Q1)
18 イバン・オルトラ (KTM) 1分42秒319 (Q1)
19 ディオゴ・モレイラ (KTM) 1分42秒429 (Q1)
20 シャリフディン・アズマン (KTM) 1分42秒549 (Q1)
21 鳥羽海渡 (ホンダ) 1分42秒592 (Q1)
22 チャビエル・アルティガス (CFMOTO) 1分42秒777 (Q1)
23 ノア・デットワイラー (CFMOTO) 1分42秒882 (Q1)
24 フィリッポ・ファリオリ （KTM) 1分43秒004 (Q1)
25 ダビド・サルバドール (KTM) 1分43秒017 (Q1)
26 アナ・カラスコ (KTM) 1分43秒111 (Q1)
27 マリオ・アジ (ホンダ) 1分43秒264 (Q1)
28 ジョシュア・ワットリー (ホンダ) 1分43秒343 (Q1)
29 タットチャコーン・ブーシュリ (ホンダ) 1分43秒434 (Q1)
30 ロレンツォ・フェロン (KTM) 1分43秒445 (Q1)