MotoGP第10戦オーストリアGP MotoGPクラス2日目スプリント結果
2023/08/20
MotoGP第10戦オーストリアGP MotoGPクラス2日目、スプリントは8月19日土曜日の現地時間午後3時(日本時間午後10時)に始まった。現地レッドブル・リンクの気温は29度、路面温度34度、ほぼ晴れて湿度は49%まで下がった。KTMの地元とあり、オレンジ色のタオルや帽子、旗を振る観客が沢山居た。タイヤ選択は、1列目の3人は全員フロントにハード、リアにミディアムを選択していた。
ポールポジションからスタートしたフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が、ホールショットを奪うスタートを見せると、地元KTMのブラッド・ビンダー(KTM)とジャック・ミラー(KTM)がそれに続き、ファンを沸かせた。その直後、1コーナーでは多重クラッシュ。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、ミゲール・オリベイラ(アプリリア)を含む多重クラッシュが巻き込まれ、この時点でベゼッキとオリベイラはリタイアとなった。
1周目が終わりトップはバニャーヤ、2位ビンダー、3位ミラー、4位ルカ・マリーニ(ドゥカティ)、5位アレックス・マルケス(ドゥカティ)、6位ホルヘ・マルティン(ドカティ)、7位ポル・エスパロガロ(ガスガス)、8位アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、9位マルク・マルケス(ホンダ)、10位フランコ・モルビデリ(ヤマハ)と上位10位までに7メーカーすべてが揃った。
2周目に入り、トップのバニャーヤと2位のビンダー以降の差が大きくなるころ、日本人ライダー中上貴晶(ホンダ)は単独で転倒リタイア。
5週目には3番手だったミラーが、後方のマリーニとマルティンに抜かれ5番手に下がった。その直後、インからマリーニを抜こうとしたマルティンがマリーニと接触、マリーニが転倒リタイアとなった。
折り返しの7周目に入ると、先頭のバニャーヤは2位と1秒ほどの差が付き、2位ビンダーと3位マルティンの差は3秒近くなっていた。後方では、アレックス・マルケスとジャック・ミラーが4番手争いを激しく繰り広げていた。
残り6周になると、バニャーヤとビンダーの差は1.409まで開き、バニャーヤは独走態勢。残り5周になると、1周目1コーナーの多重クラッシュで落とした順位を着実に上げてきた、ビニャーレスが8番手を走るモルビデリに迫ろうとしていた。
残り4周になると、ビニャーレスはモルビデリを抜いて、1位バニャーヤ、2位ビンダー、3位マルティン、4位アレックス・マルケス、5位ジャック・ミラー、6位ポル・エスパロガロ、7位アレイシ・エスパロガロ、8位ビニャーレス、9位モルビデリ、10位マルク・マルケスの順になった。
ラスト3ラップもバニャーヤは安定した走りで、昨年王者の君臨を見せた。そのまま最後までバニャーヤがトップを守り切り、1位でチェッカー。2位は地元KTMのビンダー、3位のマルティンは、レース直後のインタビューでマリーニとの接触を気にしている様子だった。
MotoGP 第10戦オーストリアGP MotoGPスプリント結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ (ドゥカティ)
2 ブラッド・ビンダー (KTM)
3 ホルヘ・マルティン (ドゥカティ)
4 アレックス・マルケス (ドゥカティ)
5 ジャック・ミラー (KTM)
6 ポル・エスパロガロ (ガスガス)
7 アレイシ・エスパロガロ (アプリリア)
8 マーベリック・ビニャーレス (アプリリア)
9 フランコ・モルビデリ (ヤマハ)
10 マルク・マルケス (ホンダ)
11 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ (ドゥカティ)
12 ジョアン・ミル (ホンダ)
13 エネア・バスティアニーニ (ドゥカティ)
14 ラウル・フェルナンデス (アプリリア)
15 ファビオ・クアルタラロ (ヤマハ)
16 イケル・レクオナ (ホンダ)
17 アウグスト・フェルナンデス (ガスガス)
NC ヨハン・ザルコ (ドゥカティ)
NC ルカ・マリーニ (ドゥカティ)
NC ロレンツォ・サルバドーリ (アプリリア)
NC 中上貴晶 (ホンダ)
NC マルコ・ベゼッキ (ドゥカティ)
NC ミゲール・オリベイラ (アプリリア)
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