MotoGP第14戦サンマリノ・リビエラ・リミニGP MotoGP決勝
2022/09/05
MotoGP第14戦サンマリノ・リビエラ・リミニGP、MotoGPクラスは、イタリアのミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで決勝レースを行ない、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温27度、路面温度42度のドライコンディションの下、27周で争われた。
ポールポジションからジャック・ミラー(ドゥカティ)がトップに立ちレースをリード。後方では、1コーナー進入でヨハン・ザルコ(ドゥカティ)がイン側のブラッド・ビンダー(KTM)と接触して転倒し、アウト側にいたミケーレ・ピロ(ドゥカティ)とポル・エスパロガロ(ホンダ)が巻き込まれて3人がリタイアに終わる。
ミラーは1周目をトップで戻って来るが、2周目の4コーナーで転倒。これでエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)がトップに浮上。バニャーヤ、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)が続くが、ベゼッキが2周目の10コーナーで転倒を喫してしまう。3周目にはバニャーヤがトップに立ち、ビニャーレスもバスティアニーニを交わして2番手に浮上する。
序盤は上位8人のライダーが接戦のトップ集団を形成。7周目にクアルタラロがトップ争いから遅れ始め、8周目以降はバニャーヤ、ビニャーレス、バスティアニーニ、マリーニの4人が接戦のトップ争いを繰り広げる。
中盤すぎまでトップ集団の中で大きなポジションの変動はなかったが、15周目あたりからバスティアニーニとマリーニが3番手争いの接戦を展開。これでバニャーヤとビニャーレスの上位2名との差がわずかに開く。バスティアニーニはマリーニとのポジション争いに競り勝つと、前を行く二人をすぐに追いかけ、17周目にはトップ争いは3人の戦いに。
20周目の1コーナーでバスティアニーニはビニャーレスを交わして2番手に浮上するが、このバトルの間にトップのバニャーヤはわずかにリードを広げる。終盤に差し掛かってビニャーレスがトップ争いから遅れ始め、単独3番手となる。バスティアニーニはその後、バニャーヤとの差を縮めると、残り5周で接戦のトップ争いとなる。
最終ラップのゴールラインまで続いた競り合いは、バニャーヤがわずかに前でゴール。オランダGPから4連勝となる今シーズン6勝目を記録した。
バスティアニーニは最終ラップにファステストラップを記録し、ゴールライン直前でバニャーヤに並びかけたものの、0秒034差で2位となり、ドゥカティがホームレースでワンツーフィニッシュを達成。3位にビニャーレスが入賞し、今シーズン3回目となる表彰台に立ち、イタリア製マシンが表彰台を独占した。
マリーニは終盤遅れ、4位でゴール。終盤マリーニとの差を縮めたクアルタラロだったが、前に出るまでには至らず、5位でチェッカー。アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)が6位、アレックス・リンス(スズキ)が7位、ブラッド・ビンダー(KTM)が8位、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)が9位、アレックス・マルケス(ホンダ)が10位に入賞した。
ミゲール・オリベイラ(KTM)は終盤にトラックリミットオーバーによるロングラップペナルティを科せられ、11位でゴール。ラストレースのアンドレア・ドビジオーゾ(ヤマハ)は12位に入賞。ラウル・フェルナンデス(KTM)が13位、ステファン・ブラドル(ホンダ)が14位に続き、中上 貴晶(ホンダ)は15位に入賞した。
ダリン・ビンダー(ヤマハ)が16位、ベゼッキは再スタートして17位でゴール。ミラーも転倒後、再スタートし18位でゴール。レミー・ガードナー(KTM)はトラックリミットオーバーのロングラップペナルティを科せられ、19位となった。序盤に転倒したファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は追い上げて20位でゴール。代役参戦でMotoGPクラスに初参加した渡辺 一樹(スズキ)は、最終ラップにトップ争いの二人に追いつかれ、1周遅れの21位でチェッカーを受けた。フランコ・モルビデリ(ヤマハ)は転倒リタイアに終わった。
チャンピオンシップ争いではクアルタラロがランキングトップをキープしているが、バニャーヤがランキング2番手に浮上し、30ポイント差となった。アレイシ・エスパルガロはバニャーヤと3ポイント差のランキング3位に後退。バスティアニー二はアレイシ・エスパルガロとは40ポイント差だが、ランキング4位に浮上した。
MotoGP第14戦サンマリノ・リビエラ・リミニGP MotoGPクラス決勝結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
3 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
4 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
5 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
6 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
7 アレックス・リンス(スズキ)
8 ブラッド・ビンダー(KTM)
9 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
10 アレックス・マルケス(ホンダ)
11 ミゲール・オリベイラ(KTM)
12 アンドレア・ドビジオーゾ(ヤマハ)
13 ラウル・フェルナンデス(KTM)
14 ステファン・ブラドル(ホンダ)
15 中上 貴晶(ホンダ)
16 ダリン・ビンダー(ヤマハ)
17 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
18 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
19 レミー・ガードナー(KTM)
20 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
21 渡辺 一樹(スズキ)
R フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
R ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
R ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)
R ポル・エスパロガロ(ホンダ)
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