MotoGP第3戦アルゼンチンGP、MotoGPクラスは、アルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドで2日目の予選を行ない、アレイシ・エスパロガロ（アプリリア）が1分37秒688でポールポジションを獲得した。

　MotoGPクラスは1時間のフリー走行を2回行なった後、予選のQ1、Q2をそれぞれ15分間行なった。フリー走行1回目では中上 貴晶（ホンダ）が、フリー走行2回目ではアレイシ・エスパロガロがトップタイムを記録。アレイシ・エスパロガロが総合トップでQ2に進み、総合11番手以下のライダーによって争われるQ1で上位につけたポル・エスパロガロ（ホンダ）と中上の二人を加えた12名のライダーによって、Q2は気温26度、路面温度38度のドライコンディションで争われた。

　フリー走行から好調だったアレイシ・エスパロガロはQ2でも開始から5分経過直前に1分38秒108を記録すると1回目のアタックをトップで終える。2回目のアタックが始まると、残り1分半を切ったところでホルヘ・マルティン（ドゥカティ）が1分37秒839を記録してトップに浮上するが、アレイシ・エスパロガロがセッション終了直前にオールタイムレコード（1分37秒683）に迫る1分37秒688を記録して逆転。

　アレイシ・エスパロガロのポールポジション獲得は2015年のカタルニアGP以来。アプリリアにとってはMotoGPクラスでは初、最高峰クラスでは500ccクラス時代の2000年のオーストラリアGP以来となるポールポジション獲得となった。

　2番手に1分37秒839でマルティンが続き、開幕戦から3戦連続でフロントロウを獲得。3番手に1分38秒119でルカ・マリーニ（ドゥカティ）が続き、MotoGPクラスでは自己ベストタイ、昨年のエミリア・ロマーニャGP以来となるフロントロウを獲得した。

　4番手に1分38秒165でポル・エスパロガロ。ポル・エスパロガロはFP2で転倒を喫し、ダイレクトでQ2進出を逃したものの、Q1でトップタイムを記録。Q2では1回のみのコースインで1分38秒165を記録した。5番手に1分38秒196でマーベリック・ビニャーレス（アプリリア）が続き、ビニャーレスはアプリリアでのベストグリッドを獲得。アプリリアにとって、MotoGPクラスで2台がトップ5入りしたのは史上初。

　6番手に1分38秒281でファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）、7番手に1分38秒455でアレックス・リンス（スズキ）、8番手に1分38秒516でジョアン・ミル（スズキ）、9番手に1分38秒537でヨハン・ザルコ（ドゥカティ）の順で続き、中上は1分38秒576で10番手に。

　新型コロナウイルス陽性となり、一度はアルゼンチンGPへの欠場を発表していた中上だったが、その後、陰性と判定され、今ウイークが機材搬入の遅れにより、土曜日スタートとなったことから、陰性判定後、すぐにアルゼンチン入りすると、FP1では1分39秒028でトップスタート。FP2は1分38秒951で13番手に止まりフリー走行総合13番手でQ1に進むと、Q1ではセッション2番手でQ2に進出。Q2では1分38秒576を記録して、今シーズンベストとなる10番グリッドを獲得した。

　ジャック・ミラー（ドゥカティ）が1分38秒584で11番手に続いたが、ミラーはQ2のアタック中に1コーナーで転倒。さらにセッション中にクアルタラロのアタックラップのじゃまをしたことから、3グリッド降格のペナルティを受け、14番グリッドから決勝に臨むことになった。

　ブラッド・ビンダー（KTM）が1分38秒932で12番手、エネア・バスティアニーニ（ドゥカティ）が1分38秒566で13番手、フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）が1分38秒610で14番手で続き、ビンダー、バスティアニーニ、バニャーヤの3人は、ミラーがペナルティを受けたことにより、それぞれグリッドが一つずつ上がる。

　フランコ・モルビデリ（ヤマハ）が1分38秒805で15番手、前戦のウイナー、ミゲール・オリベイラ（KTM）は1分38秒871で16番手。ルーキートップの17番手に1分38秒877でマルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）。以下、18番手に1分38秒938でアンドレア・ドビジオーゾ（ヤマハ）、19番手に1分39秒095でアレックス・マルケス（ホンダ）、20番手に1分39秒126でファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）、21番手に1分39秒153でラウル・フェルナンデス（KTM）、22番手に1分39秒159でレミー・ガードナー（KTM）、23番手に1分39秒380でダリン・ビンダー（ヤマハ）の順で続き、負傷欠場中のマルク・マルケス（ホンダ）の代役として参戦するステファン・ブラドル（ホンダ）は1分39秒487で24番手。

MotoGP第3戦アルゼンチンGP MotoGPクラス予選総合結果
1 アレイシ・エスパロガロ（アプリリア） 1分37秒688 （Q2）
2 ホルヘ・マルティン（ドゥカティ） 1分37秒839 （Q2）
3 ルカ・マリーニ（ドゥカティ） 1分38秒119 （Q2）
4 ポル・エスパロガロ（ホンダ） 1分38秒165 （Q2）
5 マーベリック・ビニャーレス（アプリリア） 1分38秒196 （Q2）
6 ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ） 1分38秒281 （Q2）
7 アレックス・リンス（スズキ） 1分38秒455 （Q2）
8 ジョアン・ミル（スズキ） 1分38秒516 （Q2）
9 ヨハン・ザルコ（ドゥカティ） 1分38秒537 （Q2）
10 中上 貴晶（ホンダ） 1分38秒576 （Q2）
11 ジャック・ミラー（ドゥカティ） 1分38秒584 （Q2）
12 ブラッド・ビンダー（KTM） 1分38秒932 （Q2）
13 エネア・バスティアニーニ（ドゥカティ） 1分38秒566 （Q1）
14 フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ） 1分38秒610 （Q1）
15 フランコ・モルビデリ（ヤマハ） 1分38秒805 （Q1）
16 ミゲール・オリベイラ（KTM） 1分38秒871 （Q1）
17 マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ） 1分38秒877 （Q1）
18 アンドレア・ドビジオーゾ（ヤマハ） 1分38秒938 （Q1）
19 アレックス・マルケス（ホンダ） 1分39秒095 （Q1）
20 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ） 1分39秒126 （Q1）
21 ラウル・フェルナンデス（KTM） 1分39秒153 （Q1）
22 レミー・ガードナー（KTM） 1分39秒159 （Q1）
23 ダリン・ビンダー（ヤマハ） 1分39秒380 （Q1）
24 ステファン・ブラドル（ホンダ） 1分39秒487 （Q1）