全日本RR第1戦もてぎ【JSB1000予選】中須賀克行が開幕戦でポールポジション
2022/04/02
全日本ロードレース選手権2022開幕戦JSB1000クラス予選は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が制し、ポールポジションを獲得した。
走行は木曜日から開始。二日間の練習走行は低い気温、風、小雨にも見舞われた。その中で常にトップに君臨したのがディフェンディングチャンピオン中須賀。新チームから久々のフル参戦となった渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)が常に2番手につけていた。
2レース制となった開幕戦もてぎ。土曜日は予選とレース1が行なわれる最も忙しい一日。予選は10時20分からスタート。朝から青空が広がったものの、空気が十分に温まった状況とは言えない中でのタイムアタック。秋吉耕佑(Murayama.Honda Dream.RT)ら数台が転倒を喫する荒れた展開になった。
それでも常にトップにつけていたのは中須賀。残り2分で渡辺がトップに浮上する場面があったものの、中須賀はすぐに逆転。そのままポールポジション獲得となった。
中須賀は「渡辺のタイムを意識することなく、予定どおりのタイムアタックを行なった」と語り、渡辺は「一瞬でも中須賀選手が2番手ポジションになったことで少しでもプレッシャーを与えられていればいい」と応戦。決勝での二人のバトルに期待が集まった。
●予選1位/中須賀 克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
「今週に入って気温は低かったけれど、今日は風がなくて走りやすかったです。おのずとタイムも詰まるだろうと自分の走りに集中して臨みました。コースレコードには届かなかったけれど、ベストは尽くせたので、いい予選になりました。寒かった事前テストのデータもあるし、初日は暖かかったから、両方のデータが取れ、そういう意味では予定どおりに進めることができました」
「アベレージは悪くないから、決勝は慌てずにしっかりスタートしたいです。状況に応じて勝負していきたい」
●予選2位/渡辺 一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)
「予選を走るのは去年のもてぎ以来のこと。こんなに楽しかったっけっていうくらい楽しかったです。テストは一発タイムをねらうというよりもロングランなので、ニュータイヤいいところを使い切ることは久しぶり。すっきりしました」
「一瞬、リーダーボードのトップに立てたので、『おっ』とは思ったけど、次には逆転されていたから『やっぱりそんなに甘くないよね』って思いました。でも、中須賀選手がP2になった瞬間はあった訳だから、少しずつプレッシャーをかけていきたいです。決勝まであまり時間はないけれど、食いついていけるように詰めていきたいです」
●予選3位/濱原 颯道(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)
「自己ベストが更新できればいいなと思っていました。ねらいどおり更新はできましたが、前との差はあるので、こんなものかなという感想です。バイクの素性がいいので、リラックスして走ることができました。セッション最後は、ニュータイヤを履いてタイムアタックをしようと思ったのですが、力んでしまってタイムが出せませんでした」
「前の二人とタイム差があるからどうにか食らいついていって、レース中にも勉強したいです。15周でタイヤを使い切れればいいかな。体重的にタイヤを早く暖められるのは僕、それは優位かなと思っています」
こんな記事も読まれています