クアルタラロがMotoGPクラスチャンピオンを獲得
2021/10/25
ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がMotoGPクラスのチャンピオンを獲得した。クアルタラロは1999年4月20日生まれの22歳のフランス人ライダー。最高峰クラスでは初のフランス人チャンピオンとなった。
ニース出身のクアルタラロは、4歳からバイクに乗り始めると、活動の拠点をスペインに移し、RACC(カタルニア自動車連盟)主催のプロモーション大会に参戦。1年目の2008年から『50ccクラス』、『70ccクラス』、『80ccクラス』でタイトルを獲得。2012年には『地中海選手権プレMoto3クラス』を制す。2013年にはCEV(スペイン選手権)のMoto3クラスでタイトルを獲得。CEVのMoto3クラスが、Moto3ジュニア世界選手権となった2014年には11レース中9勝を記録して連覇を達成。15歳の2015年にはエストレージャ・ガリシア・0,0から世界グランプリMoto3クラスにフル参戦を開始した。当時のグランプリ参戦最低年令は16歳だったが、Moto3ジュニア世界選手権チャンピオンに対して、15歳からグランプリ参戦を可能とする特例が設けられ、この特例は連覇を達成したクアルタラロのために設けられたものだった。
世界グランプリMoto3クラスでは、1年目は終盤5戦を負傷欠場ししたためランキング13位に止まったが、2位表彰台に2度立つ活躍を収めた。2016年はレパード・レーシングに移籍、マシンをKTMに乗り換えたが、この年は4位を最高位にランキング13位となった。
2017年にはMoto2クラスにステップアップしポンス・HP・40に所属。6位を最高位にランキング13位。2年目の2018年にはスピードアップ・レーシングに移籍し、カタルニアGPで初めてのポールポジションを獲得すると、初優勝を達成し、ランキング10位を獲得。この結果、2018年にはMotoGPクラスにステップアップを果たす。
MotoGPクラス1年目の2019年にはペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームから参戦。7回のポールポジションを含む13回のフロントロウを獲得。カタルニアGPの2位を含め7回表彰台を獲得してランキング5位となり、ルーキー・オブ・ザ・イヤーとインディペンデントチームライダーのタイトルを獲得した。
2020年にはスペインGPで初優勝を達成、シーズン3勝を上げ、タイトル争いに加わったが、シーズン終盤に苦戦し、ランキング8位に止まった。
そして、2021年にはヤマハのファクトリーチームに起用され、タイトルを確定させた第16戦エミリア・ロマーニャGPまでに5勝、10回の表彰台に立つ活躍でチャンピオンシップをリード。2戦を残してグランプリ初となる最高峰クラスチャンピオンを獲得。フランス人としては初の最高峰クラスチャンピオンとなった。
「信じられない。言葉にならない。素晴らしい気分だ。夢の中にいるようだ。フランス人として初の最高峰チャンピオンになれたことは素晴らしいことだ。2015年以来のタイトル獲得となるヤマハと共にタイトルを獲得でき素晴らしい気分だ」とクアルタラロ。
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