全日本RR第5戦鈴鹿【ST1000】アジアを戦う伊藤勇樹、娘の前で優勝したい
2021/07/16
「2年目のST1000、去年とは様子が違うと思うけれど頑張ります!」と伊藤勇樹
全日本ロードレース第5戦MFJ-GPスーパーバイクレースin鈴鹿のST1000クラスに、伊藤勇樹(YAMAHA RACING ASEANwith伊藤レーシング)がスポット参戦している。
伊藤の主戦場はアジアロードレース選手権ASB1000だ。しかしアジア選手権は、昨年3月に行なわれた開幕戦以来、コロナ禍によって開催を見送っている。2021シーズンも6月にマレーシアのセパンサーキットで開幕予定だったものの順延、いまだ開幕できていない。そんな中で伊藤はどうにかレース参戦を目指し、今回のMFJ-GPスポット参戦を実現した。
「レースは去年の全日本最終戦MFJ-GP以来です。アジア選手権ができない中、今年は夏にMFJ-GPがあると聞いてどうしても参戦したいと思いました。その希望をヤマハに伝えたところ、アジア選手権と同じ『YAMAHA RACING ASEAN』としての参戦がかないました」
昨年のMFJ-GPはプライベートチームでの参戦だったが、今回は伊藤レーシングが全面協力する。
「アジア選手権のメンバーとはスタッフの方々が違うので、コミュニケーションを取りながら進めています。ようやく今日(金曜)1本目の走行ですりあわせができたので、これからしっかりタイムを出して、予選、決勝に臨みたいです。いつアジア選手権が行なわれてもいいようにモチベーションを保って準備していたからか、久しぶりの割に感覚は鈍っていませんでした。今回はチームに後輩の前田恵助もいるので、負けられないなって思っています」
伊藤が息巻く理由の一つに家族の存在がある。伊藤は同じレーシングライダーの白石玲菜と昨年1月に入籍、11月には愛娘の百花(ももか)ちゃんが誕生した。
「今は生後7カ月、もうすぐ8カ月になります。最近はつかまり立ちもしてるんですよ。今回は子どもが生まれて初めてのレースだから、百花の前でしっかりと優勝したいです!」
そう、目指すは、激戦のST1000クラスでの優勝だ。
「ヤマハに参戦をかなえてもらったので、その期待にこたえたいです。レースに出ていないとどうしてもライダーの印象って薄くなっちゃいますよね。だから今回は『伊藤勇樹、ここにあり』と示したい」
親になり、一回り大きく成長した伊藤は「楽しみにしていてくださいね!」と胸を張っている。
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