SBK（スーパーバイク世界選手権）第4戦イギリスラウンドがイギリスのドニントン・パークサーキットで開幕。ギャレット・ガーロフ（ヤマハ）が1分27秒524で初日総合トップに立った。

　初日は午前中のFP1、午後のFP2共にドライコンディションで行なわれた。昨年は新型コロナの感染拡大により、イギリスラウンドは開催されなかったため、昨年からSBKにレギュラー参戦したガーロフにとって、ドニントンは初走行のコース。FP1を5番手で終えると、FP2ではセッション終盤にリーダーボードのトップ争いに加わり、終盤のアタックで1分27秒524を記録してトップに立った。

　FP1をトップで終えたジョナサン・レイ（カワサキ）はFP2では1分27秒841を記録したが、ガーロフから0.329秒差の総合2番手で初日を終えた。ヤマハと2023年までの契約を更新したことを発表したばかりのトプラック・ラズガットリオグル（ヤマハ）が1分28秒048で総合3番手に。ラズガットリオグルはFP1で2番手、FP2で3番手につけた。

　総合4番手に1分28秒131でアレックス・ロウズ（カワサキ）、総合5番手に1分28秒150でスコット・レディング（ドゥカティ）、総合6番手に1分28秒202でトム・サイクス（BMW）とホームレースのイギリス勢が続いたが、サイクスはFP1、FP2共に転倒を喫してしまった。

　1分28秒324で総合7番手のマイケル・リナルディ（ドゥカティ）は初日のトップスピードを記録。総合8番手に1分28秒395でレオン・ハスラム（ホンダ）、総合9番手に1分28秒462でルーカス・マヒアス（カワサキ）、総合10番手に1分28秒549でマイケル・ファン・デル・マーク（BMW）が続き、アルバロ・バウティスタ（ホンダ）は1分29秒568で総合15番手に止まった。

　野左根 航汰（ヤマハ）はスペインのナバロサーキットで行なわれたテストで転倒した際に痛めた右手中指の状態が思わしくなく、FP1で4周を回った後、走行を切り上げ今レースを欠場することを決めた。

　イギリスラウンドはSBKと併催のYamaha R3 Cupのみの開催となり、SSP（スーパースポーツ世界選手権）、SSP300（スーパースポーツ300世界選手権）は開催されない。

SBK第4戦イギリス SBK1日目フリー走行総合 リザルト
1 ギャレット・ガーロフ（ヤマハ） 1分27秒524 （FP2）
2 ジョナサン・レイ（カワサキ） 1分27秒841 （FP1）
3 トプラック・ラズガットリオグル（ヤマハ） 1分28秒048 （FP2）
4 アレックス・ロウズ（カワサキ） 1分28秒131 （FP2）
5 スコット・レディング（ドゥカティ） 1分28秒150 （FP2）
6 トム・サイクス（BMW） 1分28秒202 （FP1）
7 マイケル・リナルディ（ドゥカティ） 1分28秒324 （FP2）
8 レオン・ハスラム（ホンダ） 1分28秒395 （FP2）
9 ルーカス・マヒアス（カワサキ） 1分28秒462 （FP2）
10 マイケル・ファン・デル・マーク（BMW） 1分28秒549 （FP2）
11 アンドレア・ロカテッリ（ヤマハ） 1分28秒594 （FP2）
12 チャズ・デイビス（ドゥカティ） 1分29秒064 （FP2）
13 アクセル・バッサーニ（ドゥカティ） 1分29秒359 （FP2）
14 ティト・ラバット（ドゥカティ） 1分29秒414 （FP2）
15 アルバロ・バウティスタ（ホンダ） 1分29秒568 （FP2）
16 イサック・ビニャーレス（カワサキ） 1分29秒780 （FP2）
17 ルーク・モージー（カワサキ） 1分29秒975 （FP2）
18 ジョナス・フォルガー（BMW） 1分30秒077 （FP1）
19 ユージン・ラバティ（BMW） 1分30秒088 （FP2）
20 クリストフ・ポンソン（ヤマハ） 1分30秒253 （FP2）
21 ロリス・クレソン（カワサキ） 1分31秒403 （FP2）
22 野左根 航汰（ヤマハ） 1分35秒209 （FP1）