MotoGP第9戦オランダGP MotoGP決勝
2021/06/28
MotoGP第9戦オランダGP、MotoGPクラスは、オランダのアッセン(サーキット ファン・ドレンテ)で決勝レースを行ない、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温24度、路面温度34度のドライコンディションの下、26周で争われた。
クアルタラロは好スタートでレースをリードしたが、1周目にラインを外し、その間にフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)がトップに浮上する。1周目のコントロールラインをバニャーヤ、クアルタラロの順で通過。3番手には好スタートを切り1周目の1コーナーに3番手で入った中上 貴晶(ホンダ)が続く。
序盤はバニャーヤがリード。5周目のシケイン進入でクアルタラロが前に出るが、立ち上がりからストレートでバニャーヤがトップを奪還。クアルタラロは続く6周目にはコース後半の高速区間でバニャーヤを交わすと、トップをキープ。8周目には2番手以下に約1秒のリードを取ってトップをキープ。
その後、レース中盤には3秒以上のリードを取って独走したクアルタラロは今シーズン4勝目を記録。ヤマハにとって最高峰クラス通算750回目の表彰台となった。
2番手争いは、中盤までバニャーヤと中上が接戦を展開。マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、ジョアン・ミル(スズキ)、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、ミゲール・オリベイラ(KTM)が僅差で続く接戦の展開となった。
この中からバニャーヤがトラックリミット違反のロングランペナルティで後退。中上も14周目のシケインでビニャーレス、ザルコに先行され、さらに15周目の5コーナーでインからミルに交わされた際に接触されたことをきっかけにさらに後退してしまう。
2番手争いは16周目に2番手に浮上したビニャーレスが、その後、後続を引き離して単独2位でチェッカーを受け、ヤマハがワンツーフィニッシュを達成。ビニャーレスは優勝した開幕戦カタールGP以来の表彰台獲得となり、ヤマハの最高峰クラスでの表彰台獲得数は通算751となった。
3番手争いはザルコとミルが接戦を展開。19周目の5コーナーで3位に浮上したミルが、ザルコを抑えきって今シーズン3度目となる表彰台を獲得。
ザルコは僅差の4位に続き、5位にミゲール・オリベイラ(KTM)が入賞した。
ロングランペナルティにより、8番手まで後退したバニャーヤは終盤に追い上げて6位でゴール。7位にマルク・マルケス(ホンダ)が続いた。20番グリッドからスタートしたマルク・マルケスは2周目にはトップ10まで追い上げ、終盤まで続いたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)との接戦を制した。僅差の8位にアレイシ・エスパルガロが入賞。中上は16周目の1コーナーでランオフに飛び出し、9番手に後退。マルク・マルケス、アレイシ・エスパルガロとポジション争いを展開したが、終盤に離され、単独9位でゴールとなった。10位にポル・エスパルガロ(ホンダ)が入賞。
アレックス・リンス(スズキ)はトップ集団で走行していた2周目の10コーナーで接触により最後尾まで後退。追い上げて11位に入賞。ブラッド・ビンダー(KTM)が12位、ダニロ・ペトルッチ(KTM)が13位、アレックス・マルケス(ホンダ)が14位、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が15位に入賞した。
ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)は16位、代役としてMotoGPクラス初参戦のギャレット・ガーロフ(ヤマハ)は17位で完走。ルカ・マリーニ(ドゥカティ)が18位で続いた。
イケル・レクオナ(KTM)は11番手走行中の19周目のシケインで転倒リタイア。ジャック・ミラー(ドゥカティ)は15周目の5コーナーで転倒、再スタートしたものの、マシンにダメージを受け、ブラッグフラッグ/オレンジディスク旗の掲示を受けて、ピットに戻ってリタイアに終わった。ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)は14周を回ってピットに入りリタイア。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)17番手走行中のは8周目の7コーナーで転倒リタイアに終わった。
MotoGP第9戦オランダGP MotoGPクラス決勝結果
1 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
2 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
3 ジョアン・ミル(スズキ)
4 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
5 ミゲール・オリベイラ(KTM)
6 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
7 マルク・マルケス(ホンダ)
8 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)
9 中上 貴晶(ホンダ)
10 ポル・エスパルガロ(ホンダ)
11 アレックス・リンス(スズキ)
12 ブラッド・ビンダー(KTM)
13 ダニロ・ペトルッチ(KTM)
14 アレックス・マルケス(ホンダ)
15 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
16 ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)
17 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
18 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
R イケル・レクオナ(KTM)
R ジャック・ミラー(ドゥカティ)
R ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
R バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
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