MotoGP第7戦カタルニアGP MotoGP決勝
2021/06/07
MotoGP第7戦カタルニアGP、MotoGPクラスは、スペインのバルセロナ-カタルニアサーキットで決勝レースを行ない、ミゲール・オリベイラ(KTM)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温25度、路面温度41度のドライコンディションの下、24周で争われた。
好スタートを切ったのはジャック・ミラー(ドゥカティ)。2番グリッドからスタートしたミラーは1コーナーをトップで立ち上がる。4番グリッドからスタートしたオリベイラも2番手で続き、2周目にはトップに浮上すると、序盤をリードする。
オリベイラは11周目までトップをキープしたが、7周目には2番手に上がり、トップとの差を縮めて来たファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が12周目にオリベイラを交わしてトップに浮上する。クアルタラロとオリベイラは3番手以下にわずかにリードを取ってトップ争いを展開するが、14周目にはオリベイラが再びトップを奪還。クアルタラロも僅差の2番手をキープするが、残り4周あたりから遅れ始め、オリベイラは単独トップをキープしたまま、昨年の最終戦ポルトガルGP以来となるMotoGPクラス通算3勝目を記録した。
クアルタラロは21周目まで2番手をキープしていたが、22周目にヨハン・ザルコ(ドゥカティ)に交わされ3番手に後退。ザルコはこの時点でトップのオリベイラと約1秒差があり、残り3周でその差を少しずつ縮めたものの、背後に迫るまでには至らず、今シーズン4回目となる2位表彰台を獲得した。
クアルタラロはザルコから遅れたものの、ミラーとの接戦を制して3位でチェッカーを受けたが、ザルコと競り合っていた21周目の1コーナーでショートカットしたため、1ポジションダウンのペナルティを受けたため、4位でゴールしたミラーが3位表彰台を獲得。クアルタラロは4位入賞となった。
5位にジョアン・ミル(スズキ)、6位にマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、7位にフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、8位にブラッド・ビンダー(KTM)、9位にフランコ・モルビデリ(ヤマハ)、10位にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、アレックス・マルケス(ホンダ)が11位、ルカ・マリーニ(ドゥカティ)が12位に入賞した。
中上 貴晶(ホンダ)はショートカットにより、ロングラップペナルティが課されたが、正確にペナルティを消化できず、もう一度、ロングラップペナルティを行ない、レース中盤には最後尾まで後退。そこから追い上げ、上位のリタイアもあり、13位でチェッカーを受けた。
ケガからの復帰戦となったホルヘ・マルティン(ドゥカティ)はグリッドに向かうサイティングラップで転倒。マシンを乗り換え、最後尾グリッドからスタートし、上位陣の脱落にも助けられ14位入賞。ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)は15位入賞と、完走した全員がポイントを獲得した。
イケル・レクオナ(KTM)は9番手走行中の17周目に転倒リタイア。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は13番手走行中の16周目の10コーナーで転倒リタイア。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は6番手走行中の11周目の10コーナーで転倒リタイア。マルク・マルケス(ホンダ)は7番手走行中の8周目の10コーナーで転倒リタイア。ダニロ・ペトルッチ(KTM)は16番手走行中の6周目の9コーナーで転倒リタイア。ポル・エスパルガロ(ホンダ)は11番手走行中の5周目の5コーナーで転倒リタイア。
チャンピオンシップ争いではクアルタラロがランキングトップをキープ。17ポイント差のランキング2位にザルコが続く。
なお、決勝レース中にクアルタラロがレーシングスーツの前面のファスナーを開けて走行し、その際、チェストパッドが外れたまま走行したことに対して、FIM MotoGPスチュワードパネルはペナルティを課すことをレース後に発表。クアルタラロにはレースタイムに対してさらに3秒のペナルティが課せられることになり、この結果、5位でチェッカーを受けたミルが4位に、6位でチェッカーを受けたビニャーレスが5位に昇格。クアルタラロの順位は6位となった。
MotoGP第7戦カタルニアGP MotoGPクラス決勝結果
1 ミゲール・オリベイラ(KTM)
2 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
3 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
4 ジョアン・ミル(スズキ)
5 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
6 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
7 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
8 ブラッド・ビンダー(KTM)
9 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
10 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
11 アレックス・マルケス(ホンダ)
12 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
13 中上 貴晶(ホンダ)
14 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
15 ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)
R イケル・レクオナ(KTM)
R バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
R アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)
R マルク・マルケス(ホンダ)
R ダニロ・ペトルッチ(KTM)
R ポル・エスパルガロ(ホンダ)
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