MotoGP第7戦カタルニアGP Moto3決勝
2021/06/07
MotoGP第7戦カタルニアGP、Moto3クラスは、スペインのバルセロナ-カタルニアサーキットで決勝レースを行ない、セルジオ・ガルシア(ガスガス)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温25度、路面温度39度のドライコンディションの下、21周で争われた。
序盤から大きな集団による僅差の接戦によるトップ争いが展開される。1周目をトップで戻って来たのはポールスタートのガブリエル・ロドリゴ(ホンダ)だったが、2周目にはイサン・グエバラ(ガスガス)、3周目にはダリン・ビンダー(ホンダ)がトップでコントロールラインを通過。4周目にはジョン・マクフィー(ホンダ)がトップに立ち、その後も順位を入れ替えながら周回を重ねて行く。
マクフィーは9周目のコントロールラインをトップで通過し、続く1コーナーをトップで立ち上がったが、2コーナーでハイサイド転倒。滑ったマシンがコースを横切り、トップ集団の後方につけたアンドレア・ミーニョ(ホンダ)と鈴木 竜生(ホンダ)がこのアクシデントを避けようとして接触転倒を喫してしまう。マクフィー、ミーニョ、鈴木の3人はリタイアとなった。
レース中盤以降もトップから1秒半の僅差の中に15人ほどのライダーがトップ集団を形成。集団の中で順位が入れ替わり、特にホームストレートエンドではスリップストリームによって、激しくポジションが入れ替わる。
ガルシアは最終ラップに入ったときは8番手だったが、最終ラップにトップに出ると、接戦を制してトップでチェッカーを受け、フランスGPに続いて今シーズン2勝目を記録した。なお、最終ラップの8コーナーでトップ集団の後方を走っていた佐々木 歩夢(KTM)が転倒。直後につけたデニス・フォッジア(ホンダ)とチャビエル・アルティガス(ホンダ)も転倒する多重クラッシュとなったため、赤旗が掲示されたが、先行していたトップ集団はそのままゴールラインまで走り切り、21周を回ってレース成立となった。
0.015秒の僅差の2位にジェレミー・アルコバ(ホンダ)が入賞。今シーズン2度目となる表彰台を獲得した。ジャウメ・マシア(KTM)は3位でゴールしたが、最終ラップのトラックリミットオーバーのペナルティにより1ポジションダウンとなった。これにより、4位でチェッカーを受けたデニス・オンジュ(KTM)がグランプリ初表彰台となる3位に入賞。マシアは4位となった。
5位にビンダー、6位にロドリゴが入賞。チャンピオンシップリーダーのペドロ・アコスタ(KTM)は25番グリッドから追い上げてトップ集団に加わり、7位でゴールした。8位にニッコロ・アントネッリ(KTM)。鳥羽 海渡(KTM)は終始トップ集団の中で周回を重ね、終盤には前に出るなどしたが、トップから0.933秒差の9位に入賞。10位にステファノ・ネパ(KTM)が続いた。
國井 勇輝(ホンダ)はケガからの復帰戦で、12位に入賞。山中 琉聖(KTM)は14位に入賞。ワイルドカード参戦の松山 拓磨(ホンダ)は18位でチェッカーを受けた。
MotoGP第7戦カタルニアGP Moto3クラス決勝結果
1 セルジオ・ガルシア(ガスガス)
2 ジェレミー・アルコバ(ホンダ)
3 デニス・オンジュ(KTM)
4 ジャウメ・マシア(KTM)
5 ダリン・ビンダー(ホンダ)
6 ガブリエル・ロドリゴ(ホンダ)
7 ペドロ・アコスタ(KTM)
8 ニッコロ・アントネッリ(KTM)
9 鳥羽 海渡(KTM)
10 ステファノ・ネパ(KTM)
11 ロマーノ・フェナティ(ハスクバーナ)
12 國井 勇輝(ホンダ)
13 エリア・バルトリーニ(KTM)
14 山中 琉聖(KTM)
15 ダニエル・オルガド(KTM)
16 ロレンソォ・フロン(ホンダ)
17 アンディ・イズデイハール(ホンダ)
18 松山 拓磨(ホンダ)
R イサン・グエバラ(ガスガス)
R 佐々木 歩夢(KTM)
R デニス・フォッジア(ホンダ)
R チャビエル・アルティガス(ホンダ)
R フィリップ・サラッチ(ホンダ)
R アドリアン・フェルナンデス(ハスクバーナ)
R ジョン・マクフィー(ホンダ)
R アンドレア・ミーニョ(ホンダ)
R 鈴木 竜生(ホンダ)
DNS リカルド・ロッシ(KTM)
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