MotoGP第5戦フランスGP、Moto3クラスは、フランスのル・マン（ブガッティサーキット）で決勝レースを行ない、セルジオ・ガルシア（ガスガス）が優勝した。

　Moto3クラスの決勝レースは雨は降っていなかったものの、気温13度、路面温度17度のウエットコンディションでスタート。22周で争われたレースは、中盤以降は路面が乾いて行く難しいコンディションの中争われた。序盤はトップ集団の中から転倒者が出る中、8番グリッドからスタートしたガルシアは2周目にトップに浮上。フィリップ・サラッチ（ホンダ）が2番手に続き、3番手以下を引き離してトップ争いをリードする。

　8周目あたりからガルシアはサラッチに約1秒のリードを取って逃げ始めるが、10周目あたりから路面状況が改善し、ファステストラップが次々に更新。12周目の8コーナーでガルシアがラインを外す間にサラッチが再び追いつき、トップ争いは二人のバトルとなる。

　しかし、ガルシアはその後再びリードを広げ、レース終盤にはその差を約2秒に広げると、2019年バレンシアGP以来となるグランプリ通算2勝目を記録。今年からMoto3クラスに参戦したガスガスにとって初優勝となった。

　サラッチは2位でゴールし、グランプリ初表彰台を獲得。序盤から単独3番手をキープしていたリカルド・ロッシ（KTM）が3位でチェッカーを受け、グランプリ初表彰台を獲得した。

　4位にジョン・マクフィー（ホンダ）が入賞。マクフィーは序盤から終盤まで佐々木 歩夢（KTM）の後方について周回を重ね、終盤に佐々木の前に出ると、3位のロッシを追ったが届かず、4位でゴール、ノーポイントが続いていた今季、初ポイントを獲得した。佐々木は終始4位を走っていたが、17周目にマクフィーに交わされ5位に後退。そのまま5位でゴールした。

6位にアドリアン・フェルナンデス（ハスクバーナ）、7位にチャビエル・アルティガス（ホンダ）が入賞。ポイントリーダーのペドロ・アコスタ（KTM）は6番手走行中の3周目の3コーナーでスリップダウン。再スタート後、追い上げて8位に入賞。ランキングトップをキープした。9位にデニス・オンジュ（KTM）、10位にロマーノ・フェナティ（ハスクバーナ）が入賞。

　山中 琉聖（KTM）は12位に入賞。鳥羽 海渡（KTM）は7周目の6コーナーで転倒を喫し再スタート、1周遅れの21位でゴール。

　ワイルドカード参戦の松山 拓磨（ホンダ）は4周目の最終コーナーで転倒しリタイア。鈴木 竜生（ホンダ）はトップ集団につけていた2周目の6コーナーで転倒しリタイア。國井 勇輝（ホンダ）は2日目のQ1で転倒した際に左鎖骨を骨折したため、決勝を欠場した。

MotoGP第5戦フランスGP Moto3クラス決勝結果
1 セルジオ・ガルシア（ガスガス）
2 フィリップ・サラッチ（ホンダ）
3 リカルド・ロッシ（KTM）
4 ジョン・マクフィー（ホンダ）
5 佐々木 歩夢（KTM）
6 アドリアン・フェルナンデス（ハスクバーナ）
7 チャビエル・アルティガス（ホンダ）
8 ペドロ・アコスタ（KTM）
9 デニス・オンジュ（KTM）
10 ロマーノ・フェナティ（ハスクバーナ）
11 アンドレア・ミーニョ（ホンダ）
12 山中 琉聖（KTM）
13 ジェイソン・デュパスキエ（KTM）
14 イサン・グエバラ（ガスガス）
15 アンディ・イズデイハール（ホンダ）
16 マクシミリアン・コフラー（KTM）
17 ステファノ・ネパ（KTM）
18 デニス・フォッジア（ホンダ）
19 ロレンソォ・フロン（ホンダ）
20 ダリン・ビンダー（ホンダ）
21 鳥羽 海渡（KTM）
22 ジェレミー・アルコバ（ホンダ）
R カルロス・タタイ（KTM）
R 松山 拓磨（ホンダ）
R ガブリエル・ロドリゴ（ホンダ）
R ジャウメ・マシア（KTM）
R 鈴木 竜生（ホンダ）
R ニッコロ・アントネッリ（KTM）