MotoGP第1戦カタールGP、Moto3クラスは、カタールのロサイル・インターナショナルサーキットで決勝レースを行ない、ジャウメ・マシア（KTM）が優勝した。

　Moto3クラスの決勝レースは気温23度、路面温度28度のドライコンディションで争われた。序盤から中盤すぎまで13人前後の大きなトップ集団が形成されて周回を重ねて行く。マシアは常にトップ集団につけ、トップで最終ラップに入ると、ペドロ・アコスタ（KTM）、ダリン・ビンダー（ホンダ）とのトップ争いに競り勝ち、チームを移籍し、マシンをKTMに乗り換えた緒戦でグランプリ通算4勝目を記録した。

　0.042秒差の2位にチームメイトのペドロ・アコスタ（KTM）が入賞し、レッドブルKTMアジョがワンツー。ルーキーのアコスタはグランプリデビュー戦で表彰台を獲得。ポールスタートのダリン・ビンダー（ホンダ）は終始トップ集団に加わり、何度かトップに立っていたがゴールライン直前のスリップストリーム勝負で、KTMの2台に逃げ切られてしまった。

　4位にセルジオ・ガルシア（ガスガス）、5位にガブリエル・ロドリゴ（ホンダ）、6位にニッコロ・アントネッリ（KTM）が入賞。ルーキーのイサン・グエバラ（ガスガス）は7位でチェッカーを受けた。

　最後尾グリッドからスタートした鈴木 竜生（ホンダ）は、序盤を終えることにはトップ10圏内まで追い上げ、8位に入賞。3月上旬に新型コロナウイルスにかかり、開幕戦前のオフィシャルテストに出場できなかった鈴木だが、ベテランらしく短いレースウイークの中でうまくまとめ上げた。鳥羽 海渡（KTM）は何度かトップに立つ活躍を見せ、終始トップ集団の中で周回を重ね、9位に入賞。10位にジェイソン・デュパスキエ（KTM）が続いた。

　山中 琉聖（KTM）はトップ集団の一員として周回を重ね、14位に入賞。國井 勇輝（ホンダ）は16位でチェッカーを受けた。

　佐々木 歩夢（KTM）は終始トップ集団の中で戦い、何度かレースをリードし、最終ラップに4番手で入ったが、2コーナーで転倒を喫し、残念ながらリタイアに終わった。

MotoGP第1戦カタールGP Moto3クラス決勝結果
1 ジャウメ・マシア（KTM）
2 ペドロ・アコスタ（KTM）
3 ダリン・ビンダー（ホンダ）
4 セルジオ・ガルシア（ガスガス）
5 ガブリエル・ロドリゴ（ホンダ）
6 ニッコロ・アントネッリ（KTM）
7 イサン・グエバラ（ガスガス）
8 鈴木 竜生（ホンダ）
9 鳥羽 海渡（KTM）
10 ジェイソン・デュパスキエ（KTM）
11 ロマーノ・フェナティ（ハスクバーナ）
12 カルロス・タタイ（KTM）
13 フィリップ・サラッチ（ホンダ）
14 山中 琉聖（KTM）
15 マクシミリアン・コフラー（KTM）
16 國井 勇輝（ホンダ）
17 アドリアン・フェルナンデス（ハスクバーナ）
18 ステファノ・ネパ（KTM）
19 ロレンソォ・フロン（ホンダ）
20 デニス・オンジュ（KTM）
21 アンディ・イズデイハール（ホンダ）
R 佐々木 歩夢（KTM）
R チャビエル・アルティガス（ホンダ）
R ジョン・マクフィー（ホンダ）
R アンドレア・ミーニョ（ホンダ）
R ジェレミー・アルコバ（ホンダ）
R リカルド・ロッシ（KTM）
R デニス・フォッジア（ホンダ）