ヤマハに対してポイント取り消しのペナルティ、ライダーのポイントには影響なし
2020/11/07
FIM MotoGPスチュワードパネルは、ヤマハがマシンの技術的な変更に関して、MSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)の全会一致の承認を得る必要がある手続きを尊重しなかったことから、前戦テルエルGPまでにヤマハが獲得したコンストラクターズポイントの208ポイント中、50ポイントを取り消す裁定を下した。同様にモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPはチームポイントの175ポイントから20ポイント、ペトロナス・ヤマハSRTはチームポイントの235ポイントから37ポイントが取り消されることになった。なお、ライダーのチャンピオンシップポイントにはペナルティは課せられなかった。
ヤマハはシーズン再開序盤戦でエンジントラブルに見舞われ、その対策として1つの共通した設計仕様に従って製造された2つの異なるサプライヤーのバルブを使用していたが、2つのサプライヤーによるバルブの使用について、MSMAに事前に通知し、承認を得ていなかった。ヤマハはこの経緯に関して悪意がなかったことを説明すると同時に、スチュワードパネルの決定を尊重し、ポイント剥奪の制裁に対して控訴しない意向を表明。
この裁定により、テルエルGP終了時点でコンストラクターズランキングは3位に降格、チームランキングではモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPがランキング5位に降格し、ペトロナス・ヤマハSRTはポイントは減算したもののランキング2位をキープしている。
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