MotoGP第9戦カタルニアGP MotoGP決勝
2020/09/28
MotoGP第9戦カタルニアGP、MotoGPクラスは、スペインのバルセロナ-カタルニア・サーキットで決勝レースを行ない、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温17度、路面温度20度のドライコンディションで争われた。ポールポジションからスタートしたフランコ・モルビデリ(ヤマハ)が好スタートでレースをリード。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、クアルタラロとヤマハ勢がトップ集団をリードする。
スタート直後の2コーナーでは、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が挙動を乱し、直後につけていたヨハン・ザルコ(ドゥカティ)がこれに反応して転倒、アウト側にいたアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)を巻き込み、両者転倒リタイアに終わる。
トップ争いはモルビデリがリードし、6周目の1コーナーでロッシを交わしたクアルタラロが2番手に浮上。8周目の1コーナーではクアルタラロがモルビデリを交わしてトップに浮上する。クアルタラロとモルビデリがトップ争いを展開、ロッシはやや遅れるが3番手をキープしていた。
レース中盤の14周目の1コーナーで、クアルタラロに接近したモルビデリがオーバーランを喫し、この間にロッシが2番手に浮上。モルビデリは3番手でコースに復帰する。2番手に上がり、クアルタラロを追ったロッシだったが、16周目の2コーナーで転倒を喫しリタイアとなる。
これでモルビデリが2番手に復帰するが、この時点でトップを行くクアルタラロとは約3秒の差があり、モルビデリの後方にはジョアン・ミル(スズキ)が迫ってくる。終盤に入ると、ミルはモルビデリの背後に迫り、23周目のストレートエンドでミルがモルビデリを交わして2番手に浮上。さらに追い上げてきたアレックス・リンス(スズキ)もモルビデリの背後に迫り、23周目にはリンスが3番手に上がり、モルビデリは4番手に後退する。
クアルタラロはリードを守り切ってトップでチェッカーを受け、今シーズン3勝目を記録。ミルが2位に入賞し、3戦連続、今季4回目の表彰台を獲得。リンスが今シーズン初表彰台となる3位に入賞し、スズキは2016年のMotoGPクラス以来初となるダブル表彰台を獲得した。
モルビデリは4位でゴール。終盤、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、中上 貴晶(ホンダ)の接戦となった5番手争いは、序盤から上位をキープしていたミラーが抑えきって5位でゴール。僅差の6位にバニャーヤ、7位に中上が入賞した。中上は序盤は12番手前後で周回を重ねていたが、中盤すぎにトップ10入りすると、終盤にポジションを挽回した。
8位にペトルッチが入賞。マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)は1周目15番手から追い上げて9位に入賞。10位にカル・クロッチロウ(ホンダ)が続いた。
ブラッド・ビンダー(KTM)が11位、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が12位、アレックス・マルケス(ホンダ)が13位、イケル・レクオナ(KTM)が14位、ティト・ラバット(ドゥカティ)が15位に入賞。
ブラッドリー・スミス(アプリリア)は16位、ステファン・ブラドル(ホンダ)は17位でチェッカーを受けた。
ミゲール・オリベイラ(KTM)は9番手走行中の19周目の2コーナーで転倒リタイア。ポル・エスパルガロ(KTM)は8番手走行中の13周目の1コーナーで転倒を喫しリタイア。
チャンピオンシップ争いではクアルタラロがランキングトップに浮上。8ポイント差のランキング2位にミル、18ポイント差のランキング3位にビニャーレスが続き、ノーポイントに終わったドビジオーゾはクアルタラロから24ポイント差のランキング4位に後退した。
MotoGP第9戦カタルニアGP MotoGPクラス決勝結果
1 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
2 ジョアン・ミル(スズキ)
3 アレックス・リンス(スズキ)
4 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
5 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
6 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
7 中上 貴晶(ホンダ)
8 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
9 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
10 カル・クロッチロウ(ホンダ)
11 ブラッド・ビンダー(KTM)
12 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)
13 アレックス・マルケス(ホンダ)
14 イケル・レクオナ(KTM)
15 ティト・ラバット(ドゥカティ)
16 ブラッドリー・スミス(アプリリア)
17 ステファン・ブラドル(ホンダ)
R ミゲール・オリベイラ(KTM)
R バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
R ポル・エスパルガロ(KTM)
R ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
R アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)
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