MotoGP第4戦チェコGP MotoGP決勝
2020/08/10
MotoGP第4戦チェコGP、MotoGPクラスは、チェコのブルノサーキットで決勝レースを行ない、ブラッド・ビンダー(KTM)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温30度、路面温度46度のドライコンディションで争われた。好スタートを切ったのは2番グリッドのフランコ・モルビデリ(ヤマハ)。モルビデリは2周目には2番手以下に約1秒4のリードを築く。2周目にファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が2番手に浮上し、ビンダーが3番手に続く。
モルビデリはその後も単独トップをキープ。2番手争いはレース中盤の9周目の3コーナーでビンダーがクアルタラロを交わして2番手に浮上。クアルタラロは11コーナーではポル・エスパルガロ(KTM)にも交わされて4番手に後退。2番手争いにはポールポジションからスタートしながら出遅れていたヨハン・ザルコ(ドゥカティ)も加わってきた。
ところが、続く10周目の1コーナーで、アウト側のポル・エスパルガロとイン側のザルコが接触、ポル・エスパルガロが転倒、リタイアに終わる。この接触に対して、ザルコにはロングランペナルティが課せられることになった。この時点でクアルタラロの前に出ていたザルコだったが、14周目にペナルティを消化しながら3番手をキープする。
トップのモルビデリは12周目までトップをキープしていたが、差を縮めてきたビンダーが13周目の10コーナーでトップに浮上。トップに立ったビンダーは、モルビデリとの差を周回ごとに開き、その後、独走。MotoGPクラス3戦目で初優勝を飾り、KTMにとってもMotoGPクラス初勝利となった。
単独2番手をキープしたモルビデリが2位に入賞。3番手のザルコは、終盤にアレックス・リンス(スズキ)に真後ろまで迫られたが、逃げ切って3位表彰台を獲得。
スペインGPの転倒で右肩を痛め、決勝前のウォームアップセッションも連続周回せず、2回のコースインに止めるなど、万全の体調ではなかったリンスは、惜しくも表彰台は逃したものの、ザルコにコンマ2秒差の4位に入賞した。
5位にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、6位にミゲール・オリベイラ(KTM)が入賞。クアルタラロは表彰台争いから後退した後、リンス、ロッシ、オリベイラに交わされ、7位入賞となった。
17番グリッドからスタートした中上 貴晶(ホンダ)は追い上げて、最後はクアルタラロの背後に迫り、前に出ることはできなかったが8位に入賞。9位にジャック・ミラー(ドゥカティ)が続き、スタート直後はトップ集団につけていたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は10位となった。
アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が11位、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が12位、カル・クロッチロウ(ホンダ)が13位に入賞。マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)は序盤からペースが上がらず、中盤以降は後退、14位入賞がやっとだった。アレックス・マルケス(ホンダ)が15位入賞。
ティト・ラバット(ドゥカティ)が16位、ブラッドリー・スミス(アプリリア)が17位、ステファン・ブラドル(ホンダ)が18位でチェッカーを受けた。
ジョアン・ミル(スズキ)は4周目の13コーナーでインをついてきたイケル・レクオナ(KTM)の転倒に巻き込まれ、両者リタイアに終わった。
ルーキーのビンダーはKTMのMotoGPクラス初優勝を達成。来週から始まるKTMのホーム2連戦に向けて、期待を高めることになった。
チャンピオンシップランキングでは、クアルタラロがランキングトップ、ビニャーレスがランキング2位をキープ。モルビデリがランキング3位とヤマハ勢が上位を占める。
MotoGP第4戦チェコGP MotoGPクラス決勝結果
1 ブラッド・ビンダー(KTM)
2 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
3 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
4 アレックス・リンス(スズキ)
5 バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
6 ミゲール・オリベイラ(KTM)
7 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
8 中上 貴晶(ホンダ)
9 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
10 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)
11 アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)
12 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
13 カル・クロッチロウ(ホンダ)
14 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
15 アレックス・マルケス(ホンダ)
16 ティト・ラバット(ドゥカティ)
17 ブラッドリー・スミス(アプリリア)
18 ステファン・ブラドル(ホンダ)
R ポル・エスパルガロ(KTM)
R ジョアン・ミル(スズキ)
R イケル・レクオナ(KTM)
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