Moto2ライダーのジェスコ・ラフィンがチェコGPを欠場
2020/08/06
NTS RW Racing GPからMoto2クラスに参戦するジェスコ・ラフィンが、原因不明の目眩と極度の倦怠感に見舞われ、今週末のチェコGPへの出走を止むなく見送ることとなった。チームはラフィンの代役としてドミニク・エガターの起用を決決定。チェコGP以降についてはラフィンの回復状況を見極めつつ調整していくこととなる。
「今、ラフィンは残念ながらレースができる状態ではありません。何が原因なのかが明確でない以上は、彼をレースに参戦させるような無責任なことはできません。その上で、代役として経験豊富なドミニク・エガターを迎えられることはうれしいことです」とNTS RW Racing GPマネージャー、ヤルノ・ヤンセン氏。
ラフィンは、前回の第3戦アンダルシアGPも同じ症状が原因で決勝レースへの出場をキャンセルしており、当初は熱中症という診断だったが、精密検査の結果、別の原因である可能性が否定できない状況という。「10分ほどの運動で疲労がピークに達し、黒い斑点が見え始めます」とラフィンは語る。
「精密な血液検査を実施したのですが数値は正常らしく、それが余計にドクターにとって悩みとなっているようです。原因が分からないので解決策がまだ見えていません。このあと、アレルギー検査、ファイファー症候群検査、ライム病検査などさらに多くの検査を受診する予定ですが、オーストリアGPに戻ってこられるよう最善を尽くしたいと思っています。チームには迷惑を掛けて申し訳ないと思っていますが、代役としてドミーが戦ってくれると聞き、安心しました」
エガターはMoto2クラス参戦10年の経験がある30歳のスイス人ライダー。Moto2クラスで通算表彰台7回、優勝1回、ポールポジション1回を獲得しており、今年からレギュラー参戦しているMotoEワールドカップではランキングトップにつけている。
「エガターの即断即決には感謝しています。経験豊富なライダーなので多くのデータやコメントが得られると期待しています。昨年まで最前線でMoto2を戦っていましたし、今年度のMotoEでは過去2レースで2回とも表彰台に立っています」とヤンセン氏。
8月7日(金)、NTS RW Racing GPはラフィンのいち早い回復を願いつつ、ブルノ・チェコGPにボ・ベンスナイダーとドミニク・エガターの2台体制で挑む。
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