MotoGPヘレスオフィシャルテスト
2020/07/16
今週末のMotoGPシリーズ再開に向けて、スペインのヘレスサーキットで、事前のオフィシャルテストが開催された。
テストは各クラス、午前、午後の2回で行なわれ、MotoGPクラスが90分のセッションを2回、Moto2クラスとMoto3クラスが40分のセッションを2回、MotoEクラスが30分のセッションを2回ずつ実施。午後のセッションでは35度を越える気温、57度という路面温度のドライコンディションの中、MotoGPクラスは2月のカタールテスト以来、Moto2クラスとMoto3クラスは開幕戦カタール以来となる走行となった。
MotoGPクラスでは午後の2回目に1分37秒793を記録したマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が総合トップタイム。ビニャーレスはセッション1で13番手だったが、午後のセッション2は厳しいコンディションの中、ファステストラップを記録した。
総合2番手に1分37秒911でファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)が続き、ヤマハ勢がテストをワンツーで終えた。
セッション1でトップタイムを記録したマルク・マルケス(ホンダ)は、午後は3番手となったが、午前中に記録した1分37秒941で総合3番手。
午前中に2番手につけたアレックス・リンス(スズキ)は、午後は4番手となったが、午前中に記録した1分38秒193で総合4番手。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)はセッション1で3番手、セッション2は16番手に止まったが、セッション1で記録した1分38秒222で総合5番手となった。
セッション2の開始10分すぎ、マシントラブルでオイルもれを起こしたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)。このトラブルでアレックス・マルケス(ホンダ)とダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)がオイルに乗って転倒。セッションは赤旗中断となった。アレイシはセッション2を8番手で終えたが、セッション1で記録した1分38秒285で総合6番手に。
総合7番手に1分38秒313でカル・クロッチロウ(ホンダ)、総合8番手に1分38秒348でジャック・ミラー(ドゥカティ)、総合9番手に1分38秒380でジョアン・ミル(スズキ)、総合10番手に1分38秒417でフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)の順で続いた。
中上 貴晶(ホンダ)はセッション1で14番手、セッション2で15番手。トップとは1.080秒差の1分38秒873で総合16番手となった。
6月末に参戦したモトクロスレースで左鎖骨を骨折したアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)は1分38秒779で総合15番手でテストを終えた。
ビニャーレスのタイムは昨年の5月に開催されたスペインGPの初日のベストタイムを更新するもの。マシンが変わり、タイヤが変わり、夏の厳しいコンディションとなったが、上位15名のライダーのタイム差は1秒以内に収まり、今シーズンも接戦が繰り広げられることになりそうだ。
MotoGPクラス総合リザルト
1 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ) 1分37秒793 (S2)
2 ファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ) 1分37秒911 (S2)
3 マルク・マルケス(ホンダ) 1分37秒941 (S1)
4 アレックス・リンス(スズキ) 1分38秒193 (S1)
5 バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ) 1分38秒222 (S1)
6 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア) 1分38秒285 (S1)
7 カル・クロッチロウ(ホンダ) 1分38秒313 (S1)
8 ジャック・ミラー(ドゥカティ) 1分38秒348 (S1)
9 ジョアン・ミル(スズキ) 1分38秒380 (S2)
10 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ) 1分38秒417 (S2)
11 ミゲール・オリベイラ(KTM) 1分38秒426 (S1)
12 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ) 1分38秒513 (S2)
13 ポル・エスパルガロ(KTM) 1分38秒592 (S2)
14 フランコ・モルビデリ(ヤマハ) 1分38秒646 (S2)
15 アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ) 1分38秒779 (S2)
16 中上 貴晶(ホンダ) 1分38秒873 (S1)
17 ブラッドリー・スミス(アプリリア) 1分38秒942 (S1)
18 ブラッド・ビンダー(KTM) 1分39秒016 (S2)
19 イケル・レクオナ(KTM) 1分39秒089 (S1)
20 アレックス・マルケス(ホンダ) 1分39秒151 (S1)
21 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ) 1分39秒249 (S1)
22 ティト・ラバット(ドゥカティ) 1分39秒407 (S2)
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