2020年MotoGPマシンのホモロゲーションについて発表
2020/03/24
ドルナスポーツは3月23日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)、IRTA(国際ロードレーシングチーム連盟)、MSMA(モータースポーツ製造者協会)と共に、2020年シーズンのMotoGPマシンのホモロゲーションに関する発表を行なった。
今シーズンは、新型コロナウイルスの発生により、MotoGPクラスの開幕戦カタールGPがキャンセルされたことを発端に、シーズンスタートが遅れている。このため、通常のシーズンならば、開幕戦の木曜日に行なわれているMotoGPマシンの当該シーズン用エンジンスペック及び2タイプのフェアリングのホモロゲーション承認のための検査が実施されていない。
毎年、そのシーズンに使用するエンジン仕様は、コンセッションの優遇を受けるファクトリー(アプリリアとKTM)を除いて、開幕戦で承認後はシーズン中の開発が凍結され、仕様変更は許可されない。また、各ライダーはシーズン中に2種類のエアロボディ(フェアリング)を使用することができるが、開幕戦の時点で最初(1種類目)のフェアリングの承認を受けなければならない。
FIM、IRTA、MSMA、ドルナスポーツは平等性と公平性を理由に、ホモロゲーションを可能な限り早く実施する必要があることについて同意。そのために、リモートでデジタルにホモロゲーション作業を実施する方法を取ることになった。
通常の状況ならば、ファクトリーには、エンジンパーツのサンプルをリストとして運営者に提出し、シーズン中に使用されるエンジンと比較して変更が実施されていないことを確認する方法と、デジタル図面の提出という2つのオプションがある。通常は、各ファクトリーは完全なサンプルエンジン、またはエンジンに含まれる全てのパーツのサンプルを提出することを選択する。なお、異なるエンジン、例えば、インディペンデントチームに向けて過去のスペックのエンジン(前年度型などの型遅れ)を供給する場合には、ファクトリーはそのサンプルも提出する必要がある。
カタールテスト後、そのままカタールに延滞していたホンダは、カタールで全てのエンジンパーツのサンプルを提出を済ませている。他のファクトリーは、状況によりカタールで提出できなかったため、エンジンのサンプルを運営者に発送して、ホモロゲーションを受けることになり、シーズン初戦の際にサンプルと一致するかどうかの確認を行なう。また、各ライダーが使用する最初のフェアリングは、ホモロゲーションの取得をデジタル図面の提出で行なうこととなった。
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