MotoGPバレンシアオフィシャルテスト2日目
2019/11/21
スペインのバレンシア、リカルド・トルモサーキットで行なわれている2020年に向けたMotoGPクラスのシーズンオフテストは2日間の日程を終えた。2日目も午前10時にスタート。気温が低かったため、実際に走行が始まったのは11時前ぐらいだったが、その後、コースインが開始されると、午後5時まで、各ライダーは周回を重ねた。
2日目もヤマハ勢が好調で、午後4時前に1分29秒849を記録したマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がトップタイムを記録。2日間総合でもトップとなった。ビニャーレスはトータル67周を回り、56周目にベストラップを記録した。
ビニャーレスに逆転されるまでトップにつけていたファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)が1分30秒013で2番手。ビニャーレスはトータル64周を回り、午後2時30分すぎ、42周目にベストラップを記録した。クアルタラーロは2日間総合でも2番手でテストを終了。
3番手に1分30秒114でフランコ・モルビデリ(ヤマハ)。モルビデリはトータル52周を回り、午後2時30分前にベストラップを記録したが、直後にクアルタラーロに逆転された。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は68周を回り、55周目に記録した1分30秒781で9番手でテストを終えたが、終盤にコースサイドにストップする場面もあった。
ホンダ勢のトップはカル・クロッチロウ(ホンダ)。クロッチロウは73周を回り、59周目に記録した1分30秒316で4番手。クロッチロウは15時ごろに10コーナーで転倒を喫した。
マルク・マルケス(ホンダ)は1分30秒556で7番手。トータル71周を周回。新型フェアリングを装着したプロトタイプのテストも行なった。アレックス・マルケス(ホンダ)は最多周回となる79周を回り、52周目に記録した1分32秒235がベストで、20番手。兄のマルクが、弟のアレックスを引っ張って走る姿も見られた。
テストライダーのステファン・ブラドル(ホンダ)は午前11時前に真っ先にコースが出たが、コースイン直後の4コーナーでマシンを止めてしまった。ブラドルはトータル54周を回り、29周目に記録した1分31秒657がベストラップとなった。
ニューエンジンを投入したスズキ勢はジョアン・ミル(スズキ)、アレックス・リンス(スズキ)共常に上位につけるなど好調で、ミルは61周を回り、54周目に1分30秒427を記録して5番手、リンスは57周を回り、54周目に1分30秒503を記録した6番手でテストを終えた。
KTM勢はポル・エスパルガロ(KTM)が1分30秒685で8番手につけた。ポル・エスパルガロは、11時20分すぎにはリーダーボードのトップに立つ。しかし、その後、12時すぎごろに10コーナーで転倒。トータル46周を回ったが、12周目がベストラップとなった。
テストライダーのダニ・ペドロサ(KTM)はテック3のマシンに乗り、1分31秒470で14番手。ルーキーのイケル・レクオナ(KTM)は午前中に14コーナーで転倒を喫したが、トータル57周を回り、1分31秒515で15番手となった。ブラッド・ビンダー(KTM)は66周を回り、1分32秒367で22番手。ビンダーもセッション終盤、10コーナーで転倒を喫した。テストライダーのミカ・カーリョ(KTM)は走行しなかった。
ドゥカティ勢ではジャック・ミラー(ドゥカティ)が1分30秒854で10番手。ミラーは2020年プロトをテスト。アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)は計測機器を搭載したマシンでデータ収集を行ない、トータル42周を走行。初日のタイムを更新できず、1分31秒143で11番手に終わったが、2日間総合では初日のタイムで8番手。
ティト・ラバット(ドゥカティ)が1分31秒258で12番手、テストライダーのミケーレ・ピロ(ドゥカティ)は1分31秒424で13番手、カレル・アブラハム(ドゥカティ)は1分31秒597で17番手、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)は肩のケガのため出走しなかった。
アプリリア勢は転倒やトラブルに見舞われた。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は1分31秒526で16番手となったが、 午前中に14コーナーで転倒。アンドレア・イアンノーネ(アプリリア)は昼すぎにストレートエンドでエンジンブロー。オイルをまいたため、セッションは赤旗中断となった。イアンノーネは1分31秒800で19番手。ブラッドリー・スミス(アプリリア)もセッション終盤に1コーナーでストップ。1分32秒249で21番手となった。
MotoGPクラスは、来週の25日から2日間、スペインのヘレスサーキットで今年最後のテストを行なう予定。各チームはバレンシアを後にスペインに向かう。
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