好スタートを切ってホールショットを奪ったのはアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)。逆にマルク・マルケス(ホンダ)は1コーナーでコースアウトし大きく後退。オープニングラップを16番手で終える。2番手スタートのダニ・ペドロサ(ホンダ)も7番手までポジションダウン。代わってドビジオーゾを追ったのがホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)。ロレンソは2周目にトップ浮上。ドビジオーゾはあきらめずに背後につける。この2台に食らいついたのはアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)。3台でトップ集団を形成する。
後方ではロッシ、ペドロサ、ヨニー・エルナンデス(ドゥカティ)、ブラッドリー・スミス(ヤマハ)が激しい4位争いを開始。ロッシはファステストラップを連発しながら集団から抜け出し、トップ3台を追いかけ始める。ペドロサはエルナンデス、スミスは振り切ったもののロッシには届かずに単独5番手走行。後ろから追い上げてきたマルケスが迫る。
8周目にはロッシがトップ3台のテールについた。9周目のストレートでドビジオーゾがトップ奪回。ドビジオーゾ、ロレンソ、イアンノーネ、ロッシと、ドゥカティとヤマハが交互に並んでトップ争いを展開。後方ではペドロサとマルケスが5位争いを開始するという珍しい展開に。
11周目。ロレンソが再びドビジオーゾの前に出る。同時にロッシもイアンノーネの前に出るが、イアンノーネはロッシから3番手を奪回。
12周目。マルケスがペドロサを捕らえて5番手浮上。しかしトップ争いには4秒近く離されている。
13周目。ロッシが改めてイアンノーネをかわして3番手浮上。
ドビジオーゾとロレンソは何度も順位を入れ替える激しいトップ争いを展開。
残り6周。イアンノーネがトップ争いから遅れ出す。マルケスは3秒後方に迫る。
ロレンソとドビジオーゾの順位を入れ替えながらのトップ争いが続く。そこにロッシもからむ。その間にイアンノーネが再び追いつく。
残り4周。ドビジオーゾ、ロッシ、ロレンソ、イアンノーネの順に代わった。翌周はイアンノーネがロレンソの前に出て、ロレンソは一気に4番手に後退。
残り3周。今度はロッシがトップ浮上。イアンノーネとロレンソは少し勢いを失い、1秒ほど背後で3位争いを開始する。
残り2周。ロッシがラストスパートをかけてドビジオーゾを引き離しにかかる。
真っ先にラストラップに突入したロッシ。ドビジオーゾもあきらめずにロッシの背後にピタリとつける。しかしロッシはドビジオーゾを一度も前に出すことなく最終ラップをトップで回りきり、見事な逆転優勝を飾った。ドビジオーゾは2位フィニッシュ。3位争いはイアンノーネが制した。ロレンソは4位。マルケスは5位でフィニッシュした。