ホールショットを奪ったのはポールシッターのサム・ロウズ(スピードアップ)。ヨハン・ザルコ(カレックス)が背後につける。
2周目にザルコがトップ浮上。ロウズを従える。後方ではフランコ・モルビデリ(カレックス)とフォルガーがサイドbyサイドの3位争いを開始する。
ザルコはファステストラップをたたき出しながら逃げる。対するロウズは3周目に転倒。これでザルコの一人旅に。
後方でもディフェンディングチャンピオンのティト・ラバット(カレックス)、アレックス・リンス(カレックス)、ルイス・サロム(カレックス)、シモーネ・コルシ(カレックス)が次々に転倒。
ザルコは5周終了時点で後続に4秒半の大差を築いた。3位争いから2位争いに転じたの争いは、ペースが上がらないモルビデリに代わってハビエル・シメオン(カレックス)がフォルガーの背後につける。モルビデリはサンドロ・コルテセ(カレックス)との4位争いに移る。トーマス・ルティ(カレックス)とミカ・カーリョ(カレックス)が6位争いを展開しながら4位争いに接近。4台での4位争いに持ち込む。
レース中盤。フォルガーがシメオンとの争いにケリをつけて単独2位走行に入り、ザルコ、フォルガー、シメオンのトップ3台はそれぞれ単独走行を開始する。
残り3周に入ったストレートでザルコのマシンが一瞬、失速。横をフォルガーが駆け抜ける。シメオンも軽々と2番手浮上。ザルコはペースを落としながらも走行を続けるが、みるみるポジションを落とす。
背後では4位争いの4台にルーキーのアレックス・リンス(カレックス)が接近。5台になり、さらには表彰台争いに転じた3位争い。抜け出したルティにリンスが迫る。
フォルダーはMoto2初優勝。シメオンが2位、3位争いはルティに軍配。リンスはMoto2デビューを表彰台で飾ることはできなかったものの、4位フィニッシュ。ザルコは最後まで走りきり8位でゴール。
中上 貴晶(カレックス)はドミニク・アガター(カレックス)、マーセル・シュローター(テック3)との三つどもえの争いを制して14位でチェッカーを受けた。