SBK第11戦フランス 2日目 スーパーポール/レース1
2019/09/28
SBK(スーパーバイク世界選手権)第11戦フランスラウンドは、フランスのマニクールで2日目のスーパーポールと決勝レース1を行なった。
2日目は午前中のFP3はドライコンディションで行なわれ、トプラック・ラズガットリオグル(カワサキ)がトップタイムを記録し、フリー走行総合トップに立ったたが、午後のスーパーポールは再びウエットコンディションとなり、路面コンディションの問題でセッションのスタートがディレイし、30分遅れでのスタートとなった。
スーパーポールはジョナサン・レイ(カワサキ)が1分53秒955で今シーズン6回目となるポールポジションを獲得。2位に1分53秒969でマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、3位に1分54秒212でレオン・ハスラム(カワサキ)が続いた。
清成 龍一(ホンダ)は1分55秒838で9位と今シーズンベストグリッドを獲得。フリー走行総合トップのラズガットリオグルは1分57秒091で16位に止まった。
午後のレース1までにはコンディションも回復。決勝レース1は気温19度、路面温度21度のドライコンディションで争われ、序盤から接戦のトップ争いが展開された。
スタートからレースをリードしたのはレイだったが、トム・サイクス(BMW)が2周目にはレイを交わしてトップに浮上。さらに3周目の5コーナーでチャズ・デイビス(ドゥカティ)がトップに立つ。しかし、デイビスは続く8コーナーの立ち上がりでマシンが大きく振られ、この間に再びサイクスがトップを奪取。デイビスは4番手まで後退する。
デイビスは続く4周目の15コーナーで3番手を走るラズガットリオグルのインを差すが、転倒し、リタイアに終わる。ラズガットリオグルはデイビスに接触されたものの転倒を免れ3番手をキープ。
サイクスは6周目までトップをキープするが、7周目にレイがトップを奪取。しかし、レイも直後にラインを外し、この間にマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)がトップに浮上する。レイは4番手に後退し、サイクス、ラズガットリオグルと激しいポジション争いを展開。その間にファン・デル・マークがやや先行し、8周目には2番手以下に約1秒のリードを取る。
その後、ファン・デル・マークは約1秒のリードをキープして周回を重ねるが、12周目に2番手に浮上したレイが、少しずつ差を縮め、終盤に入った19周目になると真後ろに迫る。ところが、ファン・デル・マークが19周目の5コーナー進入でスリップダウン。レイはこれでトップを奪還し、残り2周となる。
この時点で2番手につけていたのはラズガットリオグル。最終ラップに入った時点でレイとラズガットリオグルとの間にはコンマ8秒の差があったが、ラズガットリオグルは最終ラップにレイを猛追。コース中盤で背後に迫ると、13コーナーでレイのインを突いてトップに浮上。抜かれたレイも必死に追うが、ラズガットリオグルが逃げ切って、SBK初優勝を飾った。
スーパーポールで16番手に終わったラズガットリオグルだったが、決勝1周目には7番手まで挽回。序盤からトップ集団に加わり、最後に王者レイに競り勝った。0.240秒差の2位にレイが入賞。
3位争いは終盤、サイクスとロリス・バズ(ヤマハ)が接戦を展開。サイクスは中盤にはトップ争いから後退したものの、最後にバズを交わして3位表彰台を獲得した。
4位バズが入賞。14番グリッドからスタートしたアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は中盤すぎから先行するライダーを交わし、5位でチェッカーを受けた。6位にアレックス・ロウズ(ヤマハ)が入賞。
第5戦イモララウンドからケガによる欠場が続いていたレオン・キャミア(ホンダ)は今レースで6戦ぶりに復帰。予選10番手からスタートし、7位に入賞した。8位にマルコ・メランドリ(ヤマハ)、9位にユージン・ラバティ(ドゥカティ)、10位にサンドロ・コルテセ(ヤマハ)が入賞。
ジョルディ・トーレス(カワサキ)が11位、レアンドロ・メルカド(カワサキ)が12位に入賞し、ファン・デル・マークは転倒後、再スタートし、13位に入賞した。マイケル・リナルディ(ドゥカティ)が14位、アレッサンドロ・デルビアンコ(ホンダ)が15位に入賞。
マーカス・ライターバーガー(BMW)が16位、シルバン・バリアー(ドゥカティ)が17位でゴール。清成 龍一(ホンダ)は18位でチェッカーを受けた。
レオン・ハスラム(カワサキ)は序盤はセカンドグループで接戦を繰り広げていたが、その後、後退。8番手走行中の16周目の17コーナーで転倒し、リタイアに終わった。
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