全日本RR第5戦もてぎ2&4 高橋巧がポールポジション
2019/08/17
全日本ロードレース第5戦がツインリンクもてぎで開催され、JSB1000クラス予選で高橋巧(Team HRC)がポールポジションを獲得した。
第5戦は2&4大会でJSBクラスのみの開催。JSBクラスは5月に行なわれた第3戦SUGO以来、約3カ月ぶりとなった。今回はノックアウト方式の予選が採用され、Q1で全車が出走、トップ10台がQ2で進出し、グリッドが決定される。
気温35度を超える中、30分間のQ1がスタート。開始早々に高橋がリーダーボードのトップに立ち、1分49秒台を記録。野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、水野 涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)もトップタイムをマークし、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)も1分49秒台を出していく。
残り13分ごろ、高橋は1分48秒968で再びトップへ立ち、これがQ1トップタイムとなる。以下、水野、野左根、中須賀、渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)、渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTUL)、岩戸亮介(Kawasaki Team GREEN)、加賀山就臣(ヨシムラスズキMOTUL)、秋吉耕佑(au・テルル MotoUP RT)、前田恵助(YAMALUBE RACING TEAM)の10台がQ2へ進出。
20分間のQ2では、8分が経過したころ、自己ベストタイムを刻んでいた岩戸がV字で転倒。残り3分ごろには前田が5コーナーで転倒を喫する。
Q1トップだった高橋は1分48秒693を出すと、約5分を残してピットイン。その後そのタイムを更新するものは現れず、高橋が5レース連続でポールポジションを獲得した。中須賀はコンマ1秒まで迫ったが2番手に甘んじ、水野が3番手でJSB初フロントロウを獲得した。
高橋は「少しでも前からスタートできるように集中して3周くらいアタックをした。そのタイムで運良くポールポジションを獲得できてうれしい。何よりも明日が重要。気持ちを切り替えて、集中して走ろうと思います」とコメント。
事前テストで右足を骨折しているが、「普通に走れているし、1週間で杖もつかずに歩くことができている。普通に乗れているから、あまり影響はないかなと思うけど、ともかくレースが始まってみないと分かりません。いい勝負ができればいいなと思う」とポジティブだった。
「昨日からコンディションが変わり、路面温度が高くなった。これにうまく合わせられた人がポールポジションだなと思っていたが、自分はタイヤのおいしいところを使うことができず、いいリズムで走れませんでした。決勝は23周と長いが、集中してやれることをしっかりとやりたい。ここまで4戦は巧が速いけど、明日はいいバトルをして優勝できれば、チャンピオンシップに関しても高橋選手にプレッシャーをかけられる」と中須賀。
初フロントロウの水野は、「素直にうれしいという気持ちと、悔しい気持ちがあります。金曜日は2位で、Q1も2位だったので、Q1ではポールポジションを目指して取り組んだから、3位は悔しい。でもJSBでやっとフロントロウを獲得でき、一歩ずつ前進できているかなと思います。中須賀選手と高橋選手が自分の前でスタートするので、二人に追いつけるように23周を最後まで頑張りたい」と会見で述べた。
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