実直な人柄がそのまま「モノづくり」に通じている。
2018/11/30
単純そうだが、実は職人技の光る各作業
中西:こちらにはCBR250RRの方もありますね。
内田:型に貼り込んで、色を吹いて、さらに切って仕上げます。もちろん乾燥もさせなければなりません。
中西:ひとつの商品を作って販売できるようになるまではどのくらいかかりますか?
内田:型ができるまでは1、2ヶ月かかります。
その後、製品化はひとり一台で1日くらいでしょうか。
1、2台程度のペースです。すごく手間がかかりますから。
NSF250Rは500〜600台は生産しましたから、型もくたびれてきてしまいました。
中西:作って在庫を置いていたりするのでしょうか?
内田:在庫も作りたいとは思っているんですが、実はオーダーで作ってすぐに販売しているということがほとんどなんですよね。
ほぼ鈴鹿でのレース向けですね。
でも、ときどきSP400のころのCBR400Rなど、希少価値のある車両のドレスアップ用や、故・加藤大治郎選手のRVFの形などが欲しいとおっしゃるお客さまもいますよ。
中西:私も250ccに乗ってレースをしていたころ、カウルを買い換えることができず、修正キットを購入して直そうとしたこともあるんですが、デコボコになってしまって、うまくいきませんでした(笑)
内田:単純そうに見えて、実は加減がわからないときれいにはできないんですよね。
昔はカウルの形状も比較的シンプルで単純だったんですが、いまはバイクごとに形が違い複雑な形状をしているので、当時より作る時間も倍かかっています。
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